「ファイアーエムブレム 烈火の剣」の珍現象「闘技場のオヤジの本気」発生条件が発売20年目にして判明 検証し続けたファンに熱い思いを聞いた(1/2 ページ)
現象を解明したプレイヤーに話を聞きました。
シミュレーションRPG「ファイアーエムブレム(FE)」シリーズの「烈火の剣」と「聖魔の光石」で存在がうわさされてきた謎の現象、「オヤジの本気」の発生条件を熱烈なファンが解き明かしました。なんと「烈火」の発売から約20年を経ての解明。ここ5年間、地道に検証を続けてきた、くや(@Kuya_dgf/YouTube)さんに詳細を聞きました。
FEシリーズには、軍資金を賭けて1対1の勝負に挑める施設「闘技場」が登場します。「オヤジの本気」現象とは、この闘技場で「一定数勝つと受付のオヤジが本気を出したようなせりふを言い、より強い対戦相手を繰り出してくる」というもので、2003年の「烈火」発売当時からうわさされてきました。
しかし、ネットでいくつかの遭遇報告は上がりながら、動画などの確たる証拠は皆無。くやさんが真相を突き止めようと思い立ったのは、2017年ごろのことでした。
検証といっても、闘技場で連戦するなど、思いついたことを手探りで行うしかありません。「通常プレイの範囲内では起こり得ないのではないか」と、乱暴に操作したりカセットを中途半端に挿入したりと試した末に、セーブデータをロストしたこともあるといいます。
苦労の果てに、くやさんが正解にたどり着いたのは、2023年1月3日。ある条件で連戦していたところ、オヤジが「これ以上やるなら、こっちも考えがあるぜ。それなりの相手を用意させてもらう」と普段とは違うせりふを言い、強敵を出してきたのです。追試での再現も成功し、ここに「オヤジの本気」の発生条件は確定しました。
その条件とは、4連勝したのち、5戦目以降は「プレイヤーの勝利が確定した瞬間からマップ画面に切り替わるまでの間に、ABLR同時押しでソフトウェアリセットをかける」というもの。これを繰り返すうちに、本来リセットしても変わることのない敵味方の命中やダメージの値が変化したら成功で、以降はオヤジのせりふが変化して高難易度状態になるのだそうです。
この状態では敵のレベルが上がり、参戦させた自軍キャラクターよりも、レベルが3から11ほど高い相手しか出てこなくなるとのこと。くやさんは検証を振り返りつつ、「何らかの事情でボツとなった仕様が、プログラム上には残されたままで、リセットで引き起こされたのでは」と、現象の真相を推測しています。
長年追い続けた謎を解き明かし、「ここまで検証に熱中させるFEというゲームは、やはりすごい」と感慨にふけるくやさん。編集部は検証の詳しい経緯を聞きました。
―― まず、この現象を検証をしようと思ったきっかけを教えてください
くやさん GBAのFEシリーズは遊びやすさと奥深さがかなり好きで、もとからかなりやりこんでいたのですが、自分自身は「過去に聞いたことあったかも…?」レベルで、この「オヤジの本気現象」に遭遇したことはありませんでした。それが2017年の秋ごろ、フォロワーのかたとのFE談義中、「実際に遭遇したことがある」と聞いたのが検証のきっかけとなります。
気になってネットで調べてみたところ、発売当時の遭遇談は多数ヒットするものの、画像や動画といった確たる証拠は一切見つかりませんでした。ただ、情報の数と内容の具体性、また「友人から聞いた」とか「うわさで知った」とかではなく、「実際に遭遇したことがある」という人があまりにも多かったので、絶対にガセネタではないという確信はありました。
「闘技場で連勝してるとオヤジがキレて敵が強くなる」という、いかにもウソっぽい話なのに実際に存在する可能性が高く、自分がやりこんだゲームなのに見たことがなく、目撃情報はあるのにどこにも証拠がなく、条件も解明されていない――そんなところにロマンを感じ、ぜひとも真相を知りたいと思って検証を続けてきました。
―― 初めて本気のオヤジに遭遇したときのご感想をお願いします
くやさん 聖魔で初めて見たときは、本当に現実で起きたことなのか信じられず、何度か画面を見直しました。リセットが原因だろうということはすぐにわかったので、さっそく烈火でも同様条件で試してみたところ、成功してガッツポーズしました。このときは本当に報われた感がありました。
―― 検証するに当たって苦労したことは?
くやさん 当時の遭遇談やフォロワーさんの情報などを整理しても当てはまりそうな条件に共通点が全くなく、とにかくいろいろな方法を手当たり次第に試すしかなかったことですね。連勝数という点では1人のキャラクターを最高で300連勝させたりしましたし、ターン数や所持金がカンストするまでひたすら闘技場で連戦したりしたことも何度かありました。
また、「特定のロムでしか起こらない可能性」とか、物理的に限定されているような条件も頭によぎっていたので、「もしかしたら完全に無駄なことをやり続けているんじゃないか……」と疑心暗鬼になったこともあります。
最終的には、リセットで起こる有名なほかのバグの存在が気に掛かり、似た手順でリセットを繰り返していたところ、ついに真相にたどり着きました。
―― 長年のプレイで、印象に残っているキャラクターは?
くやさん 作品への思い入れが強すぎて、何周もしているうちに全キャラに愛着が湧いて「全員好き」みたいな感じになってます。今回の主役となった烈火・聖魔で一番好きなキャラクターを挙げるとすると、烈火ではレベッカ、聖魔ではヒーニアスです。
レベッカは序盤加入で技と速さが高いので使いやすく、初見プレイ時に使い続けているうちに自然と好きになりました。顔グラフィックのドット絵がパーフェクトですし。ヒーニアスは高飛車な性格ですが、実はそのプライドを保つために人一倍努力しており、負けず嫌いで泥くさい部分もあるというギャップと人間味が感じられる部分が好きです。歴代FEを通しても全体的に弓歩兵に好きなキャラが多いです。
―― 「オヤジの本気」についてはひと区切りつきましたが、今後も検証を続けていく予定はありますか?
くやさん 「オヤジの本気」現象については、まだ何らかの手段でさらなる高HPの敵を出せる可能性が残っているのではと思ってるので、ラスボスを超えるHP120以上のウォーリアを出すことを目標に、細々と検証を続けてみようかなと思っています。
それ以外では、今回と同様にリセットで起こる超現象やボツネタがまだ眠っている可能性を探ってみたいと思っています。あとは検証に限らず、今後もFE過去作品を定期的にプレイし、そして愛し続けたいですね。
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