偏差値が約20アップし、伝統校合格へ―― “ゆるサポート”のワンオペママはいかにして中受伴走を終えたのか【2023年中学受験】(1/4 ページ)
中学受験レポ第一弾です。
2月1日――。この日に特別な感情を覚えるのは、中受(中学受験)を終えた子どもたちとその保護者ではないでしょうか。2023年も首都圏中学受験のピークが過ぎ、繰り上げ合格の連絡も一通り終了したかと思います。
ねとらぼ編集部員である私も、12歳娘の中学受験伴走を無事終えることができて、心底ホッとしているひとり。しかし2023年度中学受験の終了は同時に、2024年度中学受験のラストスパートが始まることを意味しています。
もちろん現小学5年生だけでなく、「中学受験をするべきか、否か」と検討する現小学3年生、4年生の家庭でも、家族会議が始まるであろうこの時期。
我が家が一体どんな条件で塾を決め、どのように子どもと関わって中学受験を終えたのか。偏差値ボリュームゾーンの参考例として、中学受験レポを紹介します(※偏差値は、首都圏模試センターのものを基準にしています。以下同)。
【中学受験 塾選び編】 小学3年生冬に「塾に行きたい」
2019年春、我が家は夫の海外赴任で帯同していた某国より、都内に母子で帰国。これは当時小学3年生だった娘の「日本に帰りたい」という希望と、「フルタイムで働きたい」「娘がもし中学受験するなら、ぼちぼち準備したい」という私の思惑が一致したことから実現したものでした。
公立小学校に編入した娘は親の心配をよそに、優しい友人と先生たちのおかげですぐに日本の学校生活に溶け込んでいきました。一方私は就職活動をへて、2019年夏にねとらぼ編集部に入社。フルタイムで働きながら、2人の子どもと暮らす日々がスタートしたのです。
2019年冬、娘から「塾に行きたい」「中学受験したい」という申し出が。娘には「学校生活の内申が重要ポイントになる東京都の高校入試」よりも、「当日の一発勝負で合否が決まる中学受験」の方が合っているのではと思っていた私。そろそろどうしたいか聞いてみようと思っていた矢先だったため、自ら言ってきたことに驚いたことを覚えています。そこでひとまず、いくつか塾の候補を決めて、体験入学させることになりました。
フルタイム、完全ワンオペ、地方出身で首都圏中学受験は未体験という、中学受験伴走にはいい条件とはいえない私。ある程度の合格実績があるのは前提として、当時塾に希望した条件はこちら。
(1)娘自身が楽しく通える
大手、集団、個別、小規模どこでもいいから、娘が「ここに通いたい」と思える塾であること。
(2)自宅から自転車or徒歩圏内、夜遅くまで授業がない
下の子がまだ小さく、私や下の子の体調不良で迎えに行けない可能性も考え、娘が自分で容易に通える場所を希望しました。それに関連して、受験終了まで20時以降に授業がないところを希望。
(3)平日にお弁当を持たせる必要がない
夜遅くまで授業する塾は、「平日にお弁当持参」というところも。フルタイム勤務のため、塾前の娘にお弁当を作って渡すことは不可能に近く、早朝に下の子の保育園準備と並行して弁当を作るのは持続性がないと考えて、平日はお弁当不要の塾を希望しました(土日授業、夏期講習、冬期講習などは別)。
娘が通いたいと思っても、その他条件に合わない場合は妥協か生活を変えるしかない……と考えていましたが、幸運なことに全条件をかなえる地元密着型の塾を発見。探し方は、ネットももちろんですが一番はやはり「クチコミ」。中学受験を経験した兄妹がいる保護者の話が最も参考になりました。
普段は全く社交性がない私ですが、このときだけは周りの保護者に話を聞いたり、友人に紹介してもらったり。後述しますが、我が家の中学受験はこの塾選びの成功が最も大きなポイントだったため、このとき尽力して本当によかったと思っています。
娘が通った塾もそうですが、「小学3年生は塾代が無料」というところも多いので、この時期にいろいろな塾を検討するのが経済的にもおすすめです。
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