2年をかけて野犬を保護、初めてのおうちに戸惑うも3年後…… 先住犬と仲良く暮らすビフォーアフターに涙がにじむ
お迎えして3年たちました。
野犬だったワンちゃんを家族として迎え入れるまでの日々が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で25万回再生を突破、6500件を超える“高評価”が寄せられています。
投稿主さんがワンちゃんの存在に気付いたのは2017年の春。遠くからこちらを見ている犬を目撃し、「どこの子?」と近づくと逃げていきました。
その年の秋、愛犬「コウ」くんの散歩中に突然例のワンちゃんが登場。目の前にちょこんと座り、真っすぐこちらを見てきました。投稿主さんは驚きましたがコウくんはうれしそうに駆け寄り、ワンちゃんもやさしい表情で受け入れたといいます。
ワンちゃんの目がきれいな空色だったので「空」くんと命名。その後、空くんは時々投稿主さんの畑に現れるように。昼寝をしたり、一緒に散歩に行ったりして、距離を縮めていきます。
畑は自宅と別の場所にあり、車で行き来していた投稿主さん。近所の人から、空くんが県道の脇で車が来る方向をじっと見ていたという話を聞き、自分たちを待っていてくれたのかな……と切なく感じたそうです。
このころ、町役場のサイトには野犬として空くんの情報が掲載されていたとのこと。野犬を手なずけていると役場に訴えられたこともあり、「そろそろ保護しなければ」と焦る気持ちがありました。
一方で、頭がよくて警戒心が強い空くんは捕獲を失敗したら二度と近づいて来ないだろう……という思いも。懐いてはいるけれど警戒心を忘れない空くんに対し、できるだけ信頼関係を強くしようと考えます。
チャンスがやってきたのは、2019年11月29日。ビニールハウスに入ってご飯を食べているときに保護しましたが、突然のことで動画を撮る余裕はなかったそうです。ドアを閉められた空くんはビニールを少し破いたものの制止すると大人しくなり、すぐに落ち着いて寝たということです。
翌日から2カ月間は保護施設で生活。家庭で一緒に暮らせるように訓練してもらい、2020年1月31日に自宅にお迎えしました。
初めての家に連れて来られた空くんは困惑した表情。心細そうにしている空くんにコウくんが寄り添います。「空くんと一緒に暮らしたい」という願いがかない、うれしい気持ちの投稿主さん。家庭生活に慣れるための課題もありましたが、既に信頼関係はできていたので不安はなかったといいます。
たくさんの課題をクリアしてきた空くんと投稿主さん。コウくんも一緒にがんばってくれました。1月は2匹の「うちの子記念月」。3年目の今回は、ボイルスペアリブのスペシャルおやつをもらいました。コウくんはその場で立って食べる派で、空くんは離れた場所に持って行って落ち着いて食べる派。2匹の個性の違いも興味深いです。
空くんを保護する前、1日中一緒に過ごすことが夢だったという投稿主さん。今は朝起きてから夜寝るまで空くんが近くにいます。穏やかな表情でじゃれ合う空くんとコウくん。ずっと仲良く暮らしてね。
この体験を紹介してくれたのは、YouTubeチャンネル「空 と コウ 【元野犬】」のアカウント。コメント欄には「辛抱強く空さんと接して、引き取って無事ご家族にされた奥様の努力と優しさに頭が下がります」「空ちゃん、優しい人に出会えてホント良かったと思います」「出会うべくして出会った運命の絆ですね」といった声が寄せられています。
実は同居しているコウくんも野犬の子ども。きょうだいで保護された中の1匹で、2015年にこちらの家にやってきました。お迎えして1週間は心細い顔をしていたというコウくん。今では立派な先輩です。
2匹の様子はYouTubeの他、Instagram(@sora.kou.355)でも公開中。ドッグランを楽しんだり、近所のワンちゃんにごあいさつをしたり、元気でかわいい姿を見ることができます。
画像提供:YouTubeチャンネル「空 と コウ 【元野犬】」
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