「高専の卒業研究でピッチングマシン作った」→球速300km/時のモンスターマシンが誕生 「魔球にもほどがある」とネットが騒然(1/2 ページ)

すごい。

» 2023年02月22日 18時00分 公開
[関口雄太ねとらぼ]

 高等専門学校時代に卒業研究でピッチングマシンを作ろうとして、時速300キロで投球するモンスター級の機械を生み出してしまった、という投稿が注目を集めています。

「高専の卒研でピッチングマシン作った」 剛速球300kmを飛ばすモンスターが誕生し「魔球にもほどがある」などネットが騒然 時速300キロ以上のスピードで投球するピッチングマシン

 5年前にピッチングマシンを作ったというマサロフ(@HK33A2)さんのツイート。当時の教授が野球部の顧問をしていたことから、卒業研究のテーマとして「安く作れるピッチングマシン」を提示され、作り上げたものだといいます。

 実際に投球する動画も公開されていて、その迫力は野球ボールというより砲弾を思わせる勢い。動画では投球速度が少し落とされているそうですが、それでもかなりの勢いがうかがえます。

「高専の卒研でピッチングマシン作った」 剛速球300kmを飛ばすモンスターが誕生し「魔球にもほどがある」などネットが騒然 驚異的な投球スピード

 製作にあたっては、共和技研の「トップガン」というピッチングマシンをベンチマークにしていたとのこと。ちなみに共和技研の公式サイトには、安全性と実用性を考慮して170キロ以上は出ないようにしてはありますが「最高速度は300km/h以上も可能」と記載があります。市販のピッチングマシンも、安全面を考慮して発射速度をセーブしていたんですね。

 ねとらぼ編集部では、教授から「やりすぎだ」と言われてしまったというマサロフさんに、ピッチングマシン製作当時のことを聞きました。


――ピッチングマシンを見た教授や周囲の反応はどうでしたか

マサロフさん: 教授からは「過剰スペックでやりすぎ」「速すぎてバッティング練習にすらならない」「ハイスピードカメラでボール発射時の撮影したい」、友人からは「発射音がうるさい」「アホじゃんw」と言われました。卒研発表を行った際に聞いていた教授陣も苦笑いしてました。

――安全面で気をつけたことがあれば教えてください

マサロフさん: 設計の面では、圧縮空気を使うため装置が壊れてしまわないようにタンクなどの耐圧に余裕を持って設計を行いました。装置の製作時間短縮と費用削減のため、研究室の先輩が作った別の装置から部品の流用をしたり、設計を簡略化したため、部品の耐久性に少し不安なところもあったのですが、時間の都合上消耗品と割り切りました。本当は作り直したかったです。

 また、装置製作後に、球速を落として実用的な球速になるように砲身となるパイプを短縮したり、ボールの発射を中止して装置からボールを安全に取り出せる機構を追加したりしました。

 ボールを使わない空撃ちによる装置の動作確認までは、研究室前の半屋外空間で実験していましたが、どうしても人通りがありました。ボールを撃つ際はグランドを借りて、射線上に人が入らない様に、防球ネットを立ててボールが飛んでいかない様に気をつけていました。

――実際にバッターを立てたテストなどはしましたか?

マサロフさん: 卒業研究は1人で行っており、設計のやり直しなどで装置の完成が遅くなったことや、データの収集や期末試験などに追われていたこと、安全面などを考えて、バッターを立ててのテストは行いませんでした。


 苦労のかいもあって、このピッチングマシンのコストは市販員の10分の1に抑えられたとのこと。なお、後輩が別の研究にパーツを流用したため、既に解体されてしまったといいます。

 Twitterではあまりの威力に「300km/hのナックルとか魔球にも程があるやろ…」「建前はピッチングマシンの武器」と驚く声がたくさん寄せられていました。

画像提供:Масарова(マサロフ)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」