絶滅寸前だった幻の猫「ヴァン猫」と触れ合ってきた! 真っ白な毛並みとオッドアイの美しさにうっとり(1/3 ページ)

トルコ在住ライターがレポートします。

» 2023年04月22日 10時30分 公開
[大城祐子ねとらぼ]

 トルコ発祥の超希少猫「ヴァン猫」は、トルコ国内にわずか1000匹程度しか存在しない猫です。水を嫌わず、泳ぐのも嫌がらない非常に珍しい猫種であり、一時は絶滅の危機に瀕しているとまでいわれたヴァン猫たちですが、現在はその数を維持しようとさまざまな取り組みが行われています。そんな超貴重な猫と触れ合える施設がトルコにあると聞いたので、行ってきました! ヴァン猫は一体どんな姿を見せてくれるのでしょうか。トルコ・アンタルヤ在住のライターがレポートします!

大城祐子(FPゆーこ)

トルコ在住のバイリンガルFP。大学卒業後、NZ大手銀行に融資・保険担当として勤務後、金融リテラシー向上のため活動中。海外生活21年目で、2人の娘を持つ。トルコで完全リモートワーク中。好きな言葉は「なんくるないさ」。WebサイトTwitter(@fp_yuko_global)YouTubeチャンネル「FP Yuko in Malaysia」


 家族でトルコ移住して1年が過ぎ、現在はトルコ南部のアンタルヤに住んでいる筆者。旅行が大好きな私たちはトルコの南東部に位置するヴァン県に遊びに行く機会があり、そこで念願のヴァン猫たちに出会うことができました。

 ヴァン県は、イスタンブールの南東、飛行機でおよそ2時間半のところにあります。トルコでは一番長いとされているヴァン湖があり、湖内のアクダマル島には世界遺産のアルメニア正教教会があることでも有名で、国内外から多くの観光客が訪れています。

ヴァン猫モチーフその1 ヴァン猫をモチーフにした看板が街のあちこちに ※画像は筆者撮影

 その地域に生息する、真っ白な体と美しいオッドアイが特徴のヴァン猫は、元々はヴァン湖周辺に生息していた自然発生種なのだそうです。猫種の中でも特徴的なのは、長い体に水をはじく真っ白なシルクのような毛並みと、水を嫌わず泳ぐのも恐れない性格。ヴァン県の街中には、ヴァン猫の形をしたモチーフをあちらこちらで見ることができ、ヴァン県のシンボルになっていることが分かります。

ヴァン猫モチーフその2 こんなかわいらしい看板もありました ※画像は筆者撮影

 ヴァン猫は一時は絶滅の危機にさらされましたが、1995年以降、ヴァン・ユズンク・イル大学(Van Yuzuncu Yil University)のヴァン猫研究所がその繁殖に力をそそぎ、今ではトルコ内の数が約1000匹まで増えているとのこと。同研究所では、ヴァン猫の繁殖プログラムを組むなどさまざまな研究が行われており、「一家に一匹のヴァン猫を!」という目標もあるのだとか。その一環でヴァン猫の認知度を高めるため、観光客も訪れることができるヴァン猫カフェなどの施設がオープンしています。

ヴァン猫カフェ外観 ヴァン猫カフェの外観 ※画像は筆者撮影

 さて、いよいよ私たち家族もヴァン・ユズンク・イル大学が管理しているヴァン猫ハウスのひとつを訪問することに! 入場料金は1人10トルコリラ(約69円、記事執筆時点)。ハウス内は衛生面に気を配っており、入場者全員が靴にビニールカバーを被せるよう求められます。1階にはヴァン猫と触れ合う事ができるエリア、2階にはトイレが設置されていました。

ヴァン猫カフェのなか 中にはたくさんのヴァン猫たちが! ※画像は筆者撮影
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」