アイドルファンは活発で外向的、漫画・アニメファンはロマンチスト? 「推し活に関する意識調査」で明らかに(1/2 ページ)

特徴の違いが興味深い。

» 2023年05月28日 19時00分 公開
[谷町邦子ねとらぼ]

 市場調査やセールスプロモーションを展開する「オノフ」は5月18日、全国の15歳から69歳の女性3170人を対象に行った「推し活に関する意識調査」の結果を発表しました。自分にとって推しがどんな存在なのか、推し活に励む人にはどんな特徴があるのかなど、多様な「推し活」の在り方について明らかにしています。

推し活に関する意識調査 インターネット上で4月14日から4月16日に調査

アイドルファンは活発で外向的、キャラクターファンは空想好きで内向的

 現在推し活をしていると回答した人は、全体の42.6%。年齢が下がるにつれて割合は高まり、特に15歳から19歳の“Z世代”は77.8%と非常高い結果になりました。

 推しの対象は「j-popアイドル(男性)」が最も多く、「漫画・アニメ・ゲームの登場人物・キャラクター」「YouTuberなどのインフルエンサー」「k-popアイドル(女性)」と多岐にわたります。

 推し活をする人の特徴は、ジャンルごとに大きく異なっています。例えば「k-popアイドル(女性)」を推している人は、「チームで協力して何かを達成することにやりがいを感じる」「飽きっぽい方だ」「注目の的になることは嫌いではない」が他のジャンルを推している人より高く、外向的で変化を好む傾向が見て取れます。

 同じアイドルファンでも「j-popアイドル(女性)」を推している人は、「人付き合いは得意(社交的な方)」という結果が突出しています。「自分の意見を主張することが多い」「多人数での行動が好き」など、集団の中で自分らしく活発に過ごす傾向があるようです。

 一方「漫画・アニメ・ゲームの登場人物・キャラクター(男性/女性どちらも)」を推している人は、「一人、または少人数での行動が好き」「謙虚な方だ」「ロマンチスト(空想家)な方だ」が他のジャンルよりも高い結果に。たくさんの人と交流するよりも、自分の世界を大事にする、内向的な傾向がうかがえます。

推し活に関する意識調査 「推し活」ジャンル別の「推し活をしている人の特徴」

推しの存在は「癒やし」「憧れ」「ときめき」

 続いて、「推し活」をする女性にとって「推し」はいったいどのような存在なのかを見てみましょう。回答者全体では「日常に楽しみを与えてくれる」が52.2%と最も多く、「心に癒やしを与えてくれる」(52.0%)が僅差で続きます。3番目に多かったのが「心にときめきを与えてくれる」(40.6%)でした。

 ジャンルごとに見ると、「Youtuber等のインフルエンサー」を推している人は「日常に楽しみを与えてくれる」「心に癒やしを与えてくれる」「人生を豊かにしてくれる」が他のジャンルよりも高い傾向にあります。また、「k-popアイドル(女性)」を推している人は「自分磨きの原動力になる」が他から突出して高くなっています。

 「漫画・アニメ・ゲームのキャラクター」を推している人はアニメの世界観ならではの描写や非日常感から得られるときめきに、女性アイドルを推している人は夢や美意識など自分のモチベーションを高める「憧れの存在」として魅力を感じていると言えそうです。

推し活に関する意識調査 「推し活」ジャンル別の「推しの存在」

j-popアイドルを推す人は“同担拒否”の意識が強い結果に

 「推し活」をする中で芽生える「嫉妬」の気持ちも、推しのジャンルごとに違いがありました。「j-popアイドル(男性)」を推している人は「推しが同じ人とは仲良くなれない方だ」が24.5%と他のジャンルより高く、「推し」に対する独占欲がやや強めな傾向が見られます。

 また、「k-popアイドル(女性)」を推している人には、「『にわかファン』や『新規ファン』は嫌いだ」が最も高くなっています。近年人気のk-popですが、長年応援し続けてきた人の中には、新しいファンを歓迎できない人が少なくないようです。

 「j-popアイドル(女性)」を推している人は、「仕事や勉強中など集中しなければならない時でも、推しのことをつい考えてしまう」が56.8%と目立って高い結果に。さらに、「推しのおっかけをすることがある」(31.8%)、「推しに認知されるために努力している」(34.1%)も他ジャンルより高い傾向にあり、推しとの精神的・空間的な距離を詰めようとする傾向が見られました。

推し活に関する意識調査 「推し活」ジャンル別の 「推し活をする中での行動・気持ち」

 「推し活」をする女性の人物像や「推し活」に向ける気持ちに迫った今回の調査。明らかになったのはあくまでも傾向ですが、自分や周囲の人の「推し」との関係や距離感について考えてみるヒントにはなりそうですね。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」