ディズニー、映画「フレンチ・コネクション」の差別的セリフを削除か 一部配信サービスで(1/2 ページ)
日本でもiTunesが修正版を配信中。
名作映画「フレンチ・コネクション」の一部配信版で、“Nワード”(黒人に対する差別的なセリフ)などを含むシーンが削除されていることが発覚し、作品の同一性を求める映画ファンから怒りの声が上がっています。
「フレンチ・コネクション」は1971年公開のアメリカ映画で、麻薬捜査を行う刑事の活躍を描いた作品。問題となっているのは、主人公のポパイことドイルと、相棒のルソーの約20秒間のシーンです。
当該シーンが削除されたバージョンでは、「バカギニアめ(※イタリア系に対する蔑称)」「ナイフを持っていたとはな」「黒人は信用するな」「白人もだ」「誰も信用ならない」などと口汚く愚痴るシーンが、バッサリとカットされています。
この修正版はアメリカとカナダで利用できる動画配信サービス「クライテリオン・チャンネル」や、iTunesストア上で配信されている他、5月にアメリカで行われた特別上映でも使用されたことが報告されています。
ねとらぼ編集部で確認したところ、日本でもiTunes版は当該シーンが不自然にぶつ切りされた修正版になっていることが確認できました。なお配信ページには、修正を加えたバージョンであるとの説明書きはありません。
SNS上では検閲に対する批判的な意見が大勢を占めており、「『フレンチ・コネクション』でさえ検閲を受けるとは」「やはり好きな映画は物理メディアで買っておかねばならない」「当時の文化的背景を反映したものであり、歴史修正するな」といった書き込みが各国から上がっています。
なお、この件で不可解なのは、一体誰が検閲を行ったのかという点です。「フレンチ・コネクション」は20世紀フォックススタジオ(当時は20世紀フォックス映画)による映画ですが、同社は現在ディズニーの傘下。そして、ディズニーが運営する動画配信サービス「Disney+」上では、修正が施されていない、オリジナル版が各国で配信されています(※日本や米国のDisney+上では未配信)。
そのため、検閲は権利元であるディズニーではなく、配信業者側の意向なのではないか、といった憶測も流れる事態になっていました。
そんな中、映画製作者で評論家のロバート・マイヤー・バーネットさんは、クライテリオン・チャンネルに問い合わせたところ、「ディズニーが修正版をディレクターズ・カットとして提供しており、これがわれわれが配信できる唯一のバージョンである」との回答があったと、6月9日にTwitter上で投稿(1/2/3)しました。
「ディレクターズ・カット」とは監督自らの意向による編集版を指すものであるため、回答文を文字通りに読むと、「ウィリアム・フリードキン監督自らがこの検閲を指示した」とも取れる内容ですが、バーネットさんは「私にはそうは思えない」と私見を述べています。
この件を最初に報じたコラムニストのジェフ・ウェルズさんは、もしディズニーが当該シーンの削除を行ったのであれば、映画ファンや業界に対し説明する義務があると主張しています。
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詳しい資料は国立映画アーカイブの公式サイトにて公開中です。国境なき記者団が「Minecraft」内に図書館を開設 検閲対象の記事が読める
ロシアなどで検閲された記事を読めます。
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