【動画あり】大雨災害が発生したらどう行動する? 平成29年7月九州北部豪雨を振り返って
梅雨の終わりの時期は、大雨に注意が必要です。
皆さん、もしもの場合に備えて災害対策はできていますか?
災害が起こった時には対策の必要性を感じても、時間が経つと後回しにしてしまう…という方も多いのではないでしょうか。
今回は、九州の吉竹顕彰気象予報士と一緒に、平成29年7月九州北部豪雨について振り返ります。改めて、大雨災害の危険性を理解し、いざという時のためにどう備えるか、どう行動するか、考えてみましょう。
平成29年7月九州北部豪雨 当時の状況は?
今から6年前の2017年7月5日に福岡県と大分県を中心に発生した集中豪雨で、死者37名、行方不明者4名の人的被害の他、家屋の倒壊や浸水など、大きな被害を残しました。
雨の降り始めは5日のお昼頃でした。12時ごろ朝倉市付近に線状降水帯が形成され、13時までの1時間に、福岡県朝倉市朝倉では88.5ミリの猛烈な雨が降り出しました。その後、福岡県筑後地方の朝倉市から大分県日田市にかけての非常に狭い範囲に線状降水帯が停滞して猛烈な雨が降り続きました。
記録的豪雨は7月5日正午から午後9時までの9時間という長い時間続き、朝倉市や日田市に甚大な被害を及ぼしました。
日々の備えは?
当時、テレビで避難を呼びかけ注意喚起を行った吉竹気象予報士は、日頃から次のことを意識してほしいと言います。
1 情報を見ることに慣れる
自分の住んでいる地域について、日頃から雨雲レーダーや天気予報などで天気の様子を確認する習慣をつけておくと、いざ災害の危険性があるときに、異変を察知して適切な対応をとることにつながります。
また、気象庁が公開している「キキクル」では、大雨による災害の危険度を確認することができます。
様々な気象情報について普段から知っておいて、緊急時にそれらの情報を入手し、避難などの行動に役立てることが大切です。
一方、高齢者の方・PCやスマホを持たない方など、情報を得ることが難しい人に対して、どうサポートするかも大切です。
災害時の連絡の取り方など、家族や親戚同士でどういった対応するか、日頃考えておきましょう。
2 五感を研ぎ澄ます
気象情報に限らず、さまざまな情報が溢れている現代社会において、情報に頼り切ってしまうことは逆に落とし穴となってしまいます。日頃から五感を研ぎ澄ませて、自然に対していかに反応するかということも大切です。
例えば、日頃から雨の降り方を見る・音を聞くなどして、普段の雨がどういう様子なのか認識しておくと、異変があったときにすぐ気付くことができます。また土砂災害が起こる時は、大きな物音だけでなく、ガス漏れのような土のにおいがすることがあります。
情報だけではなく、自分の五感を使って周囲の環境を感じることで、変化があったときにいち早く気付くことができます。
日頃からさまざまな手段を使って、変化に備えることが大切ですね。
今一度、災害に対して日頃どんな備えが必要なのか見直してみましょう。
動画解説:安齊理沙
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