人数制限解除のコミケ、参加者はコロナ禍の約1.5倍の26万人に 準備会「あのころのコミケットが戻ってきた」(1/2 ページ)
「だれでも自由に参加できるコミケットが、3年半ぶりにわたしたちの手に戻ってきました」(準備会)
8月12〜13日に開催のコミックマーケット(コミケ)102で、2日間で26万人が来場したと準備会が発表しました。コロナ禍以降、初の人数制限なしのコミケに「だれでも自由に参加できるコミケットが、3年半ぶりにわたしたちの手に戻ってきました」と準備会はつづっています。
コロナ禍により、2020年から2021年夏までコミケ開催はなく、2021年冬からはチケットを事前抽選販売し、入場者数を制限する形で行われてきました。今回は、午後からであればリストバンド型参加証を当日購入しての入場も可能でした。
準備会によると、抽選制になっていた際の参加者はC99が11万人、C100が17万人、C101が18万人。今回は約1.5倍に参加者が増えています(なおコロナ禍前の最後のコミケ、C97は4日間開催で各日18〜19万人が来場。参加者は累計75万人)
「理念において『一人でも多くの参加者を受け入れることを目標』とし、開かれた市場(マーケット)を志向するコミケットにとって、一般参加をお断りせざるをえない状況は苦渋の決断でした。今回、こうした形で希望する一般参加者すべてを受け入れることができ、とても嬉しく思っています」と公式X(Twitter)アカウントで述べています。
「もちろん、参加者が何人であっても、コミケットはコミケットなのですが、多くの参加者が集うことによる熱気、そこに生まれる連帯感、会場に広がる高揚感。そうだ、これがコミケットだった。あのころのコミケットが戻ってきた、そんなことを感じた2日間でした」(準備会)
なお、開催前にコミケを「戦場」に例えて周到な対策を促すSNS投稿が賛否を呼びました。準備会は「暑さ・寒さなどに何の対策もせずに来場されても正直困るので、注意喚起を続けていく必要性は感じています」としつつも、「キャッチーな強い言葉・厳しい言葉を重ねることが、世代や経験の異なる相手の理解・納得につながるとは限りません」「無用に参加のハードルを高めること、先鋭化していくことで、まだ見ぬ仲間から敬遠され、文化としての衰退を招いてしまうことは、決して本意ではありません」と述べています。
次のコミケは2023年12月30日・31日。準備会は「新型コロナウイルス感染症等の政府・東京都・会場等の施策に変更がない場合、C102と同様の形で、1日当たり十数万人の来場者を受け入れる予定」としています。今冬以降は会場となる東京ビッグサイトの大規模改修工事が順次始まり、会場の一部が使えない状況が2026年まで続くとのことです。
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