父親の育児「できることから始めましょう」母子手帳の記述に批判の声 こども家庭庁「真摯に受け止めている」(1/2 ページ)
こども家庭庁母子保健課に取材しました。
母子健康手帳の「お父さんも育児を」という項目の記述が、SNS上で批判を呼んでいます。ねとらぼ編集部は、こども家庭庁母子保健課に取材しました。
批判を集めている項目は、乳児期の育児のポイントとして母子健康手帳に掲載されたうちの1つ。「お父さんも赤ちゃんとスキンシップをしっかりもち、おむつを替えたり、お風呂に入れたり、できることから始めましょう」などの記述があります。
同内容を「ぜひ内容を変えてほしい」と紹介した投稿は広く拡散され、批判が殺到。“育児は母の役割で父は手伝いをするもの”というスタンスの記述であると受け止められ、「なぜ父親はこんな蚊帳の外、母親が主体の前提なんだ」「『お父さんも』の『も』ってなんやねん」「できるとかできないとかじゃない、やるんだよ」といった意見が見られます。
拡散された投稿で取り上げられていたのは港区の母子手帳でしたが、渋谷区やさいたま市など他の自治体でも全く同じ文章が掲載されているとの声が多数寄せられました。当該内容は、出産や育児に関する情報をまとめたこども家庭庁のWebサイト「母子健康手帳情報支援サイト」でも公開されていましたが、現在は削除されています。
ねとらぼ編集部がこども家庭庁母子保健課に取材したところ、母子健康手帳情報支援サイトの内容は、関係省庁や関係団体などの意見を踏まえ、母子保健課が取りまとめたものだといいます。「お父さんも育児を」の項目は、2012年に任意記載事項様式として示しており、各自治体はこの様式を参考にして母子健康手帳を作成しているとのこと。
当該内容を作成した背景は、2011年に開催された「母子健康手帳に関する検討会」の報告書において「父親が母子の健康について理解を深め、乳幼児期から子育てに積極的に関わっていくために母子健康手帳を活用するという視点も重要である」とされたこと。現在も国際的に見て低水準である夫の家事・育児関連時間を増やしていくことを意図し、当該内容を引き続き掲載していたそうです。
批判の声についてどのように受け止めているかと聞いたところ、「父親が育児において従たる立場であるかのような誤解が生じうる記載であったため、そうしたご批判は真摯に受け止めております」との回答がありました。
また、母子健康手帳情報支援サイトの掲載内容を見直したといい、次のように述べました。
2023年6月に取りまとめられた「こども未来戦略方針」において「共働き・共育ての推進」を掲げている通り、子育ては夫婦2人で担うものという認識のもと、共働き・共育ての推進等によって、子どもを育てながら夫婦おのおののキャリアや趣味など、人生の幅を狭めることなく、夢を追いかけられるような社会の実現を目指しているところです。
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