【追記あり】「口に入れた瞬間鳥肌」 タブレット菓子と間違え「圧縮タオル」を口に…… 恐怖投稿に「人死んでからじゃ遅い」(1/2 ページ)
これは恐ろしい。
熱中症対策の「塩タブレット」と間違えて、よく似た「圧縮タオル」を口に入れてしまったというX(Twitter)ユーザーの投稿が注目を集めています。ねとらぼ編集部は投稿者に話を聞きました。
取材によると、Xユーザーのかっぽん(@ykatsuta6795)さんはお盆休み中、友人の家へ遊びに行っていました。その帰り際に友人から、「暑い中来てくれたお礼」として、玄関にあったケースに入った塩タブレットを「数個持って行け」と言われたといいます。かっぽんさんはケースの中のタブレットを鷲掴みし、5個ほどジーンズのポケットに入れて、家へ持ち帰りました。
家で塩タブレットを食べようと、袋を開封してそのまま口の中へ入れた瞬間、異変が起こります。「唾液が吸われタブレットが段々大きくなったので変だと思い、口から取り出したら、紙製のタオルでした」。かっぽんさんは塩タブレットを5個持ってきたつもりでしたが、その中には、見た目がそっくりな「圧縮タオル」が2個混じっていたのです。
「友人のイタズラかと思った」というかっぽんさんは電話で友人に確認。しかし、友人にその意思は全く無く、「キャンプで持って行った塩タブレットと圧縮タオルが何らかの原因で混ざり、中身を確認せずに玄関の塩タブレットケースに入れてしまった」とのことでした。
かっぽんさんは塩タブレットと圧縮タオルの“瓜二つぶり”をXで投稿。すると、「本当に危ないし怖い」「ぱっと見マジでわからん」「危なすぎる」「人死んでからじゃ遅い」などと大きな反響が集まりました。かっぽんさんは投稿を通じて「口に入れた瞬間鳥肌立ちました」と振り返り、「確認せずに口に入れてしまい今回は違和感から直ぐに取り出しましたが、危ないので絶対にお口に入れてみようなんて事は考えないでください!」と注意を呼びかけました。
消費者庁も類似事例で注意喚起
かっぽんさんが塩タブレットと間違えて口にしてしまったのは、100円ショップチェーン・ダイソーで販売されている「コンパクトタオル スモールサイズ20枚」でした。通常時は塩タブレットと間違えるような小ささですが、水で戻すと16センチ×26センチの大きさまで膨らみます。商品パッケージには「口、鼻又は耳に絶対に入れないでください」などと使用上の注意が赤く表示されているものの、かっぽんさんが手にした個包装部分に注意書きはありませんでした。
「消費者庁には、医療機関から、子どもがタブレット菓子(成型された錠剤型固形菓子)に類似した商品を誤飲する事故情報が寄せられています」(消費者庁公式サイトより)
消費者庁は公式サイトや公式Xで、今回のかっぽんさんのケースと近い、タブレット菓子と類似した商品の誤飲事故が起きているとして、注意を呼びかけています。具体的には、化粧水などを染み込ませて顔全体を覆って使うシートマスクを圧縮した「ローションシート」について、次のような事例を紹介していました。
「子どもがリビングで食事をしていた。キッチンにいた保護者が、『ラムネ』という声を聞き、見に行ったところ、『固かった、ごっくんした』と言った。紙製のローションシート(1cm大)を誤飲した疑いがあるため、受診。子どもの手の届かないところに置いていたが、椅子に登って取った可能性あり」(子どもは2歳)
消費者庁は「このような商品は、個包装になっている場合もあるため、表示をよく確認しないとタブレット菓子(ラムネなど)と間違えやすいものもあり、子どもだけでなく、高齢者や他の家族も、食品と思い込み、誤飲する可能性が考えられます」と、その危険性について伝えています。
ダイソー公式オンラインショップの商品ページには、今回かっぽんさんが誤って口に入れた圧縮タオルが「グッドデザイン賞」を受賞した旨が記載されています。ねとらぼ編集部は今回の投稿に対する見解や、今後の商品の安全対策などについて、販売元の大創産業に取材を申し込んでいます。
※【2023年8月23日追記】大創産業は取材に、圧縮タオルの個包装部分にも「注意喚起の表記を追加するよう検討している」と回答しました。
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