職場で笑顔を取り繕ううちに…… “自分の表情(かお)”を忘れてしまった女性の漫画に「すごく沁みる」「分かります」(1/2 ページ)

作者は当初SNSに投稿するつもりなく、想像以上の反響に驚きと喜び。

» 2023年09月15日 20時00分 公開

 「自分がどんな表情(かお)をしていたかなんて もう覚えてない」――傷つくことの多い環境にいるうちに、自分を見失った女性を描いた創作漫画にX(旧Twitter)上で大きな反響があり、「いいね」は6万に迫っています。作者は漫画家を目指す森本淳士(@ihsuta3)さん。

表情(かお)のない人 本来の気持ちとは違う表情で取り繕い続けた女性は……
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 主人公は大学卒業後に働き始めて2年の女性。職場ではたびたび失敗し、社交的にふるまうこともできず、怒られ、陰口を言われる日々が続いていました。うつ病になってしまった女性は比較的仲の良い同期に相談しますが、「空気悪くなるからあんま言わない方がいーよ」と露骨に嫌な顔をされてしまいました。

表情(かお)のない人 怒られたり、陰口を叩かれたり。そのままの自分ではいられないような厳しい環境

 自分を拒絶するような環境に耐えるため、女性は自分を取り繕うことに。常に笑顔を絶やさず愛想よくふるまうことで、少しずつ社内でのイメージが良くなっていきました。そんな毎日に疲れを感じはするものの、「私は何もできないから……」と笑顔を崩さないよう、自分に言い聞かせます。

表情(かお)のない人 取り繕うことで、周囲とうまくいくのなら……

 そんな中で、高校時代の友だちから「会わない?」と連絡が来ました。久しぶりの再会を喜ぶ友人、一方の女性は高校のころにどのように振舞っていたのか思い出せません。作り笑いをする女性に、友だちは「なんかあった?」と問いかけます。どうやら、元気がないことに気がついていたようでした。

表情(かお)のない人 高校時代からの友人は、女性の異変に気付いていました

 「良かったら話聞くよ」。そんな言葉に、女性は「また暗い奴って思われる……」とためらいつつも、つらかったことを少しずつ話し始めました。友人は、女性がかつて泣き虫だった思い出を語り、「私と一緒の時くらいは昔のままでいーじゃん!」と受け止めてくれて、いつの間にか女性の目には大粒の涙が……。

 職場や学校などで、ストレスを抱えながら感情や表情を偽り続けるしんどさ、そして心許せる友だちの大切さ。それを漫画ならではの表現で描いた「表情(かお)のない人 」には、「ええ話や」「なんか本当に泣きそうになった」「得意なこと、苦手なことある中で ちゃんと見てくれる人がいるって本当に大切なことだと思う こういう友達に出会えるだけで人生変わるよね すごく沁みる漫画でした」など感動の声が多数寄せられました。

 また、「これ分かります…自分を出す事が出来ない世の中 仕事をしていると、毎日これです」「何かわかるわー 自分の感情なんてない方がうまく回る世の中」「作った笑顔ってしんどいよね…周りに合わしたりさ…でもそうしないと保てないんよね」など共感の声も多くありました。森本さんのコメントのように、主人公のようなつらさを抱える人は追い詰められないよう、安心して一息つける人や場所があればいいですね。

 多くの人の心を揺さぶった漫画「表情(かお)のない人」 。作者の森本さんに漫画を描いた背景や、反響への受け止めを聞かせてもらいました。

スランプだった当時。「その気持ちをたただただぶつけたく描き始めたのがきっかけ」

 主人公の女性が精神的に追い詰められていく場面からスタートする作品には、その時の森本さんのつらい状況が反映されているとのこと。

 「当時スランプで絵が描けなくなっていたり精神的にも参っていたタイミングだったので、その気持ちをただただぶつけたく描き始めたのがきっかけです」(森本さん)

 描く上でのこだわりについても特に意識せず、描きたいと思ったものをストレートに描いたそうです。まさに思いのたけをぶつけたという感じですね。

 ところで、たくさんの人に読まれている作品ですが、森本さんによると描いた当初はSNSに投稿するつもりはなかったとのこと。漫画のへの反響はどのようにとらえているのでしょうか。

 「これほどの反響があるとは全く想像していませんでした。読んでくださった方々は本当にありがとうございます……! どうかこの漫画に共感していただける全員が自分を追いつめすぎず、幸せに生きられますようにと願っています」(森本さん)

 作者本人も反響の大きさに驚き、そして喜んでいるようです。

 最後に、今後どんな作品を描いてきたいかとたずねたところ、さまざまなジャンルの作品作りへの意気込みを語ってくれました。

 「商業誌で連載することが目標なので、自分の作れる作品をとにかくたくさん作っていき、一歩ずつ進んで行くことが出来ればと考えています」(森本さん)

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作品提供:森本淳士(@ihsuta3)さん

(谷町邦子 FacebookTwitter

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