ウソが臭いで分かる男子高生が、宇宙人専門の保険調査員に出会って…… まさかの展開で始まる『べるぜバブ』作者によるSFマンガ『COSMOS』(1/2 ページ)

本作について、作者・田村隆平さんにお話を伺いました。

» 2023年12月05日 19時15分 公開
[ねとらぼ]

 事故や災害で死亡するわずかな確率の不幸に賭ける博打(ばくち)。それが保険である――― そんな語りから始まるSFマンガ『COSMOS(コスモス)』がX(旧Twitter)で話題になり、約8.1万いいねを集めています。

 『サンデーGX』にて連載中の、マンガ『べるぜバブ』の作者・田村隆平さん(@cosmos_tamura)による最新作で、11月17日に第1巻が刊行。今回は本作について田村さんにお話を伺いました。合わせて本編第1話を出張掲載します。

書影。帯には『BLEACH』作者・久保帯人さんのコメント

 主人公は、「人がウソをついているかどうかが臭いで分かる」という特殊な能力を持つ男子高校生・水森楓(みずもりかえで)。ウソだらけの世界では心が傷ついてしまうため、周囲には心を許さず、ドライな人間関係を保っています。

 ある日、女子生徒から「彼氏(相澤)に『宇宙人かよ』と言ったら、その日から音信不通になった」という話を聞き、臭いでウソではないことを悟ります。そして、相澤の住むマンションに向かうと、部屋の中には“人間の抜け殻”が……。

 また、水森はそのマンションで穂村燐(ほむらりん)と出会うのですが、「相澤は地球外生命体である」「自分は、地球に暮らす異星人向けの保険会社『銀河金融保険公社』で働いていて、相澤に金を貸している」と説明する彼女に衝撃を受けます。というのも、この発言にも全くウソの臭いを感じなかったのです。

 同級生が異星人? 異星人のための保険会社? そんなにわかには信じ難い出来事をきっかけに、水森は“地球人にまぎれて暮らす宇宙人たちとお金にまつわる物語”に巻き込まれていく―――。

 「予想もつかない展開で面白い」「最初の数ページで引き込まれた」とネット上で評判の本作について、田村さんにお話を伺いました。

――― 『COSMOS』は「自分なりのチャレンジ」をたくさん詰めた作品とXで語っていますが、どんなところでしょうか?

 これまでは『少年ジャンプ』での連載だったので、「少年漫画」を意識していたところがありました。対して、今回は『サンデーGX』という青年誌だったこともあり、ビターな感情の揺さぶりなど、自分でも描き出すのが初めてな部分がたくさんあったように思います。

 あと、これはシンプルな差として「1話あたりのページ数」があります。ジャンプは毎週19ページが基本でしたが、『COSMOS』は1話目を除けば毎月40ページ近くになっています。そのため、なかなか慣れない部分がまだあるのですが、話の構成や見せ場など毎回悩みつつ、なんとか読み応えのある形にしようと頑張っています。

――― 「ド頭2ページで面白いのがわかる」という久保帯人先生の帯コメント、ご本人としてはいかがでしょうか?

 久保先生からの帯コメントは本当にうれしかったです。直接感謝をお伝えさせていただきました。

 1話目を作ったのは大分前なのでうろ覚えなのですが、「ド頭2ページ」は宇宙人と保険という題材のインパクトを残すことにこだわったように思います。

――― この作品への思い入れや、ご自身の中で気に入っているポイントは?

 月刊連載ということもあり、背景含め画面を週刊のときより納得のいくところまで直すことができるので、週刊ではできない絵作りができているのが気に入っている点です。アシスタントさんたちには本当に毎話助けてもらっています。

――― うれしかった読者からの反応・感想などありましたら、お教えいただけますと幸いです

 作品のXアカウントを担当さんに手伝ってもらっているので、SNSなどもチェックさせていただいているのですが、『COSMOS』へのポジティブな声や感想が一番うれしいですね。

 あと、『べるぜバブ』のときから読んでくれている読者が「べるぜバブ好きだった! COSMOSも面白い!」と受け入れてくれているのもうれしいです。

――― 読者へのメッセージをお願いします

 これからも頑張って描いていきますので、応援いただければうれしいです。なんとか良い作品を届け続けられれば、と思ってます!

制作協力:田村隆平さん(@cosmos_tamura

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた