13年外につながれボロボロのおばあちゃんワンコを保護 人間を信じ始める姿に涙「今まで苦労した分以上の幸せな余生を送れますように」(1/2 ページ)
幸せな日々を送ってほしいです。
13年もの間、屋根もない資材置き場につながれっぱなしになっていた犬を保護。おびえながらやっと物置の下から出てきた姿がYouTubeに投稿され、「ひどすぎる」「この子が、今まで苦労した分以上の幸せな余生を送れますように」などの反響が寄せられています。投稿者はNPO法人ペット里親会です。
「外につながれっぱなしでぼろぼろの雑種の老犬がいる」という連絡で現場に向かうと……
NPO法人ペット里親会に入ったのは、「外につながれっぱなしでぼろぼろの雑種の老犬がいる」という相談でした。急遽ある建設会社の資材置き場にレスキューに向かうと、犬小屋もなく、物置の下に隠れておびえる1匹のおばあちゃんワンコが。夏の暑さも、冬の寒さもこの下でしのいできたのでしょうか。飼い主はこのワンコを番犬としてここに置いていたらしい、とのこと。
屋根もなく野ざらしの場所で、これまで生きてきたというワンコ。近所の人が高齢の飼い主に聞いたところ、以前は犬好きの従業員がいたのでその人が連れて帰ってシャンプーしたり、お世話してくれていたようですが、その人が亡くなり、その後ワンコを気にかけてくれる人はいなくなり、ごはんもあまりもらえず急激に痩せてしまったのだそうです。
そのため毛並みはボサボサに汚れ、首輪も腕が入るほどゆるゆるに。動画にはエサとお水の皿も映りますが、とても飲めるとは思えない状態でした。
NPO法人ペット里親会のスタッフたちが飼い主に交渉したところ、幸いにも犬を手放すことに承諾。ワンコを無事レスキューできることになりました。しかし……。
おやつを持って、優しく「おいで?」と声を掛けても、警戒心からか決して出てこようとしません。持ってきたビーフジャーキーはおいしそうに食べていますが、物置の下から頭さえ出すことも怖がっています。相談者の話によると、ワンコは飼い主さんにも懐いてない状況だった様子。この飼育環境であれば人間のことを怖がるのも仕方ありません。
その後も根気よく「おいで」とおやつを手であげて、誘いだそうとするスタッフの人たち。「出てこないの?」「出ておいでよ」とおやつや缶詰をあげながら、諦めずに声をかけ続けました。
ついにワンコが出てきました
なおも出てこようとしないワンコでしたが、「この姿を見たら置いては帰れない」と諦めきれないスタッフは、ワンコを後ろからポンと触ってみることに。すると触られたことにびっくりして、やっと物置の下から出てきてくれました! それでもしっぽは下がり、こちらを警戒し続けています。しかし缶詰はおいしいようで、スタッフの手からペロペロと少しずつ食べ始めました。
痩せて首輪が非常にゆるくなっているため、もし首輪が抜けてしまうと逃げられてしまいます。それを危惧したスタッフは、いよいよワンコを捕まえようとしますが、恐怖のためか暴れてしまい……。お互い必死のやりとりがしばらく続き、ついにワンコの捕獲に成功したのです! よかった!
その後、鎖がワイヤーの輪にはまって外れないという思わぬアクシデントもありつつ、スタッフの機転で無事に解決。みなさんこのおばあちゃんワンコを助けようと必死に頑張ってくれたのです。
そしてやっとシェルターに到着! よろよろと歩き、触るだけで逃げてしまうワンコでしたが、スタッフの手からおいしそうにゴハンを食べる姿も見せるように。しばらくすると少し安心したのか、初めて笑顔も見せてくれました! 背中にはまだ油のようなものが付着しべとべとしていますが、人間に慣れてほしい、となでなでを続けるスタッフ。
そして少しずつ人間に慣れてきたおばあちゃんワンコは……。「ViViちゃん」と名付けられ、トリミングや、笑顔でお散歩できるように! まだまだ体を触ると怖がることもありますが、1歩ずつ愛されて可愛がられる毎日に慣れてきているようです。
ViViちゃんの一連の動画には、「よく、このような環境で生き抜いてくれましたね。ずっとつらかったよね」「こんな狭くて汚くて 雨が降れば水浸しの場所に13年もだなんて本当に酷すぎます」「たくさんステキな経験がこのわんころちゃんにやってきますように この先ずっと楽しい毎日でありますように!」「涙が止まりません。この子の今までを思うと」「レスキューして頂き本当にありがとうございます!」など、幸せを願う声と感謝のコメントが寄せられています。
NPO法人ペット里親会のYouTubeチャンネルには、他にも保護された犬や猫たちの動画が投稿されています。活動状況はInstagram(@petsatooya)やFacebook、公式Webサイトでも発信されています。
画像提供:YouTubeチャンネル「NPO法人ペット里親会」
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