“絶対に帯コメントを書かない”小説家が初めての帯コメントを書いたワケとは…… 心温まるエピソードに「アツい展開」「不覚にも泣いた」(1/3 ページ)

真剣な若者への面倒見が良いことで知られる小説家、屋久ユウキさんのエピソード。

» 2023年12月20日 18時30分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 第19回MF文庫Jライトノベル新人賞より文庫化が決まった『この恋、おくちにあいますか?』(著・優汰)に、『弱キャラ友崎くん』で知られる作家・屋久ユウキ(@Yaku_yuki)さんが帯の推薦コメントを寄稿。実現に至った経緯が「いい話」「エモい」と話題です。

屋久ユウキ 第19回MF文庫新人賞の佳作『この恋、おくちにあいますか?』。12月25日に748円で発売(画像出典:Amazon.co.jp
屋久ユウキ 屋久さんによる帯コメント「ワシが育てた。――とは安易に言えないくらいに〜」の意味は?(以下、画像は屋久ユウキさん提供)

 話題になっているのは、屋久さんが「デビューから7年間すべての帯コメントの依頼を断ってきた作家が、初めてのコメントを書いた理由」と添えたX(旧Twitter)のポスト。屋久さんは帯コメントを請けない主義で、デビューから7年間断り続けてきました。しかし、今回は特別に引き受けることにしたそうで、その理由をまとめています。

 きっかけは、2020年に優汰さんからTwitter(当時)に届いた1通のダイレクトメッセージ。普通ならば不審に思いそうなものですが、真剣に作家を目指しアドバイスを求める姿勢に感心してか、屋久さんは真摯(しんし)に応えます。

屋久ユウキ 発端のメッセージ

 それから1年後、「1年前、質問答えてくださってありがとうございました!」と、優汰さんから再びメッセージが! あの相談を励みに、ある新人賞に応募した作品が、最終選考まで残ったというのです。残念ながら落選濃厚ではあったものの、屋久さんは「めちゃくちゃすごいじゃん!」と喜んで励まします。

屋久ユウキ

 その後も挑戦し続けた優汰さんは2023年夏、ついに第19回MF文庫Jライトノベル新人賞で佳作を受賞。「屋久先生の言葉は本当に執筆のモチベーションでしたし、とにかく、『作家になれた!』と屋久先生にもう一度ご報告できる日を夢見ていました」と、感謝のメッセージを送りました。

屋久ユウキ

 かつて助言した新人がデビューするとあって、屋久さんは推薦コメントの依頼を快諾。『この恋、おくちにあいますか?』の帯に、「ワシが育てた。――とは安易に言えないくらいに、自分自身を貫く物語。」と、これまでの経緯を踏まえたコメントを寄せています。

屋久ユウキ 担当編集者同士の縁もあり、推薦コメントを快諾する運びに

 このエピソードをつづったポストは、Xで「なんやこのアツい展開」「不覚にも泣いてしまった」と話題に。優汰さんも「屋久先生と『弱キャラ友崎くん』がなければ、『この恋、おくちにあいますか?』はなかった」と、あらためて謝意を述べています。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」