“さびまみれ”のライターを徹底修復したら…… “奇跡の復活”が「すばらしい仕事」と120万再生(1/3 ページ)

こんな小さいのに修復できるのはまさに職人芸。

» 2024年03月29日 19時30分 公開
[モトタキねとらぼ]

 さびてボロボロになった“世界最小”レベルのジッポーライターを修復する動画が、YouTubeで121万回以上の再生をされるほどの人気です。

世界最小のジッポーライター

ていねいな作業で徹底修復!

 動画を公開したのはYouTubeチャンネル「Awesome Restorations」。主にさびの塊と化したライターや斧などのリストア作業動画を投稿しています。

 今回投稿されたのは、通常サイズの10分の1程度しかない小さなジッポーライターの修復動画です。まずは、このさびだらけのジッポーライターをペンチを巧みに操って分解していきます。

ジッポーライター 修復 さびの塊にしか見えない世界最小のジッポーライター

 油を差してもなかなか抜けないインナーケースを引き抜くためバーナーで炙ります。「炎は全てを解決する」の言葉がなかなか物騒ですが、見事に引き抜きに成功しました。

 それから、マイナスドライバーでインナーケースのネジを外して、針金で古いコットンボールを引き抜き、ライターはすっかりバラバラに。外部ケースにはサンドブラストを吹き付けて掃除し、グリット1000サンドペーパーやミニ研磨マシンを使ってツルツルに磨き上げていきます。インナーケースはお湯やせっけん、歯ブラシを使った手作業でキレイに掃除したのち、ミニボール盤を使ってこちらもピカピカに磨き上げます。

 さらに、外部ケースはアルコール、15%の塩酸溶液、蒸留水の順で浸してきれいにし、ニッケルめっきをつけます。これは金を付着するために必要な作業です。

ジッポーライター 修復 炎は全てを解決する

 このような細かな作業によって、世界最小の24金めっきのジッポー風ケースが完成。これにヒポポタマス、つまりカバの彫刻をします。遊び心ですね。

 続いてインナーケースも新しいライターの芯やコットンボール、火打ち石を新調して組み立てます。プレミアムジッポライター用燃料を注入すれば、火柱を上げる世界最小の金めっきジッポーライターが完成です。

ジッポーライター 修復 カバの彫刻が入ったジッポライター

 YouTubeでは「さびだらけの塊が美しいライターに。費やした努力の価値があります」「ジッポーにヒポポは予想外でした。すばらしい仕事」「職人技と優しいユーモアは最高の組み合わせです」とその技術を褒めたたえる声が寄せられていました。

 YouTubeチャンネル「Awesome Restorations」では、この他にもグロッグ17ミニガンやミニチュア大砲などの修復動画が投稿されています。

画像はYouTubeチャンネル「Awesome Restorations」の動画より引用

物書きモトタキ

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