そこにうにはいるのか!? “プチぜいたく”をうたう「日清ラ王 うにクリ」を実食レポート(1/3 ページ)
かなり頑張って"うに側"に寄せてるラーメンでした
たま〜に行くロピアで、ちょっと変わったカップ麺を発見しました。でっかく「うにクリ」と書いてある。どうやらうに、そしてクリーム的な味のラ王らしい。気にならないわけがないので、買って参りました。
うにに寄せることに全力な一杯
家に帰ってしっかり確認してみると、正式には「日清ラ王 うにクリ」という名前のラーメンとのこと。「うに香る濃厚クリーミースープ」の煽り文句の通り、なにやら濃そうなうに色のスープに麺が浸っております。そして蓋の上には特製うに風味オイルの小袋が。完成までは5分かかるそうで、いつものカップヌードルよりも焦らされそうです。
蓋を開けてみたんですが、どうやらカップの中で麺がひっくり返ってしまったようで、具などの姿は見えず……。一応中には卵とにんじん、刻んだネギが入っています。湯を沸かして内側の線まで入れ、そのまま5分待機。
5分後に蓋を開けてみると、あれ? なんかスープの色が薄いな!? お湯を入れすぎたわけではないはず……と思いつつ、蓋の上で温めておいたうに風味オイルをスープに加えて、よくかき混ぜたら完成です。混ぜた後も、なんかスープが多い気がするな。
では実食。一口スープをすすってみると、意外に優しいクリーム味です。カップ麺っぽい直線的な塩気がほとんどなく、どちらかというと甘めでちょっと薄いクリームシチューみたいな感じ。そして確かにうにの匂いと味がします。スープ自体にはうに味はほとんどついてなくて、うに風味オイルの方がガツンとうに感を出している様子。また、クリーム系スープの塩気が抑えめなぶん、うにオイルの風味がグッと前方に出ている感じがします。さすがにうにそのものははいっていませんが、かなり頑張っている!
麺は中太のちぢれ麺。ラ王らしくツルツルとしたテクスチャーともちもちした歯応えがあり、これが単純にうまい。とろみのあるクリームスープもしっかり絡みます。というか、食べてるうちにけっこうとろみが増してきたな、これ。おそらく食べているときに麺がうまくかき混ぜられて、本来想定されたとろみが発生しているのではないでしょうか。中盤以降は本当にシチューみたいになってきたんで、食べる前にはよく混ぜた方がよさそうです。ちょっと反省。
具は卵、にんじん、刻みネギの三種が入っているのですが、いずれもパンチの弱いメンバーで、具よりはうに風味が絡んだ麺をしっかり味わってほしいという思想を感じます。うにクリーム味の麺とスープの邪魔にならない立ち位置をキープしており、「そういう設計」として納得できる存在感のなさ。オレンジ色のにんじんの切れっ端がちょいちょいうにに見えるのは、食べててややウケました。
というわけで「日清ラ王 うにクリ」でした。「〇〇味」って書いてあるけど、実際食べてみると「まあ……そんな感じといえばそんな感じだね……」程度に着地することが多いカップ麺の中では、かなりうにクリームに肉薄していた感じはあります。カップ麺らしい分かりやすい塩気の強さをかなぐり捨て、人によっては「味が薄い」と思われそうなくらいにチューニングしてでも、うにクリーム感にステータスを全振りした設計は好感が持てます。カップに書かれているように「プチ贅沢」なのかはちょっと分かりませんが、「定番は飽きちゃったし、変わったカップ麺が食べたいな〜」という気分の時のチョイスとしては全然推せるラーメンでした!
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