サビだらけで使えない「鉛筆削り」を修復したら……? 驚きの技術力に「すごい職人技だ」「こだわりがすばらしい」(1/3 ページ)

レーザーで磨き、レーザーで切る。【訂正】

» 2024年05月07日 15時00分 公開
[五月アメボシねとらぼ]

 多くのパーツが失われている大昔に作られた「鉛筆削り」を修復する動画が、YouTubeで230万回の再生数を突破するほど人気です。

およそ3割りのパーツを自作して修復

 動画を投稿したのは、さまざまな古い物を修復するシリーズで人気の海外YouTubeチャンネル「Odd Tinkering(@OddTinkering)」。今回は1906年に製造されたという鉛筆削りを修復していきます。

【2024年5月8日17時30分訂正 初出で鉛筆削りのメーカーについて誤りがあったため内容を変更いたしました。おわびして訂正いたします。】

 サビだらけの本体は3割ほどのパーツが失われています。鉛筆を差し込んでハンドルを回しても、鉛筆を回転させる機構がないため、同じ場所ばかりを削ってしまう有り様です。

鉛筆削り器の修復 修復前の状態

 修復の手始めとして、まずは潤滑剤のスプレーを各所に吹き付けて、滑りを良くしてからパーツを分解。バラバラにしたパーツは、レーザー洗浄器でサビを落としてきれいにしていきます。

 レーザーを当てたところは表面のサビが取り除かれ、すっかりきれいになりました。

鉛筆削り器の修復 レーザー洗浄器で各パーツをきれいに

 次は失ったパーツを新たに作っていきます。一部は手作業で作りましたが、ほとんどはレーザー彫刻機で金属から切り出していきます。また、複雑な構造のパーツは切り出した金属板などを溶接して作りました。

鉛筆削り器の修復 失ったパーツをゼロから作成

 パーツが揃ったところで塗装を施していきます。「USオートマティック社」のロゴシールも用意しておきました。そこまでやるか……!

 各パーツを組み合わせて、木の土台に固定したら修復作業は完了。鉛筆を回転させる機構も再現したので、ハンドルを回すとすべての面が均等に削れていきます。

鉛筆削り器の修復 最終的な組み立て工程
鉛筆削り器の修復 削りカスを入れる箱を入れたら完成!

 自作パーツまで用意する徹底した修復作業に、Xでは「これまで見た中で最も古い鉛筆削りだよ。摩耗したり紛失したりした古い部品をリメイクするのはとてもクールだね」「細部へのこだわりがすばらしい」「すごい職人技だ」「100年以上前のものがよみがえるのを見るのはすばらしいね」「修復は芸術であり、あなたはそれをより芸術的にしている」といった称賛の声が多く寄せられています。

画像はYouTubeチャンネル「Odd Tinkering(@OddTinkering)」より引用

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