離れて暮らしていた愛犬の火葬の日、最後の最後に家族が迎えにきてくれて…… 今もあふれる思いに涙「会いたいよ。寂しくて仕方がないよ」(1/3 ページ)
「ペットロスとの寄り添い方」第31回は柴犬「ちょこ」さんです。
多くの飼い主が一緒に暮らす動物を“大切な家族の一員”として捉え、人生をともに歩んでいます。動物と暮らした時間は長くとも短くとも、深い愛情を持って接した分、飼い主にとって人生のかけがえのない一部となり、別れは深い悲しみとなって心身に押し寄せます。
ペットロスとは
愛する動物との死別による喪失感や混乱、後悔など、抱えきれないほどの悲しみによって心身が不安定になる状態を指す「ペットロス」「ペットロス症候群」。2023年、犬・猫を失った経験を持ち、現在はペットと一緒に暮らしていない1000人を対象に実施された「ペットロスに関する調査(アイペット損害保険)」では、ペットを失った人の約6割がペットロスを経験していると発表されています。
飼い主にとって非常につらい経験となり、カウンセリングを要するケースもあることから、「ペットロス」「ペットロス症候群」は今、メンタルヘルス上の大きな課題として多くの人が向き合っています。動物とのこれまでの日々を忘れたり、死を乗り越えたりすることはできないかもしれませんが、時間の経過とともに受け入れ、いつかふと思い出したときにあたたかい涙がこぼれるような“寄り添い方”はあるはずです。
そこでねとらぼでは「ペットロスとの寄り添い方」をテーマに、読者にアンケートを実施。寄せられたさまざまなエピソードから、愛する動物との思い出や別れ、当時の心境や救われた出来事をご紹介していきます。現在動物と暮らしている人や、悲しみの渦中にいる人に寄り添うヒントとなれば幸いです。
第31回 飼い主・めいさん/柴犬「ちょこ」さん
―― ちょこさんのプロフィールと出会い、思い出や印象的なエピソードを教えてください
めいさん:ちょこさんとはペットショップで出会いました。思い出に残っているのは、お風呂をサボったときに限って、頭に体をめっちゃ擦り付けてきたことです(笑)。
あとは耳をスリスリしてあげると気持ちよさそうにしていました。ちょこさんの耳はふわっとしていて、ふんわりしていて、ほんのちょっぴり冷たくて、ハリがあるのに柔らかくて……。あの姿がもう見られないと思うと、触れないと思うと……。
―― ちょこさんと別れてからの心境や、救われた出来事などがあれば教えてください
めいさん:19歳4カ月で虹の橋を渡りました。もう目も見えず、足腰も立たない状態だったので、「よく頑張ったね」と……。離れて暮らしていたため、みとることはできませんでしたが、火葬の前に家族が私を迎えにきてくれて、最後の最後に会うことができました。最後のお見送りができて、自分の中で納得ができています。
―― 現在の心境を教えてください
めいさん:思い出すとまだ泣けます。ちょこさんが旅立って3年になります(記事執筆時点)。
―― ちょこさんに伝えたいメッセージ
めいさん:向こうで会えるのを楽しみに待ってます。嫌がるだろうけどいっぱいハグさせてね! いっぱいなでさせてね! 一緒に布団に入ってゴロゴロしようね! そらももう少ししたら……なので、そちらに行ったら面倒をよろしくお願いします。
私が行くまで後ろを歩くことを許してあげてね。いっぱいストレスかけたと思います。でもちょこさんに会いたいよ。寂しくて仕方がないよ。夢にいっぱい出てきてくれてありがとうね! また向こうに行ったときはよろしくね。
(了)
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