保護猫活動を次世代へつなぎたい―― 別府「新玉旅館」が保護活動と猫ハウス継続のためにクラウドファンディングで支援を募集(1/2 ページ)

女将さんが関わる最後のクラウドファンディングになるかもしれません。

» 2024年06月20日 10時00分 公開
[神奈川はなねとらぼ]

 猫が暮らす温泉旅館として有名な「新玉(あらたま)旅館」(大分県別府市)が、保護猫施設「朋猫ハウス」活動維持&施設拡充ための支援をクラウドファンディングサイト「READYFOR」で募っています。

旅館を運営しながら、保護猫活動をする女将さん

新玉旅館 猫ハウスクラファン

 新玉旅館の3代目女将・後藤藤恵さんは旅館業の傍ら、20年以上に渡り保護猫活動に取り組んでいます。さまざまなメディアに活動が取り上げられて認知度があがる一方、保護猫や地域猫の相談件数も増加し、旅館では受け入れることができない状態になっていました(新玉旅館の様子は公式サイトからも見ることができます)。

 そこで旅館とは別の保護猫施設を作るために2度のクラウドファンディング(「地域猫・保護猫を救う猫ハウスを作りたい|新玉旅館の新たな挑戦」「【殺処分ゼロを目指して】2度目の挑戦!朋猫ハウス増設にご支援を!」)を実施して「朋猫ハウス」の建設・増設を行ってきました。

新玉旅館 猫ハウスクラファン 新玉旅館の猫たちが暮らす部屋
新玉旅館 猫ハウスクラファン 保護猫活動に励む女将さん

猫のためのハウスの拡充を目指して

 多くの人の協力のもとで運営している「朋猫ハウス」ですが、予期せぬ出来事も。地震や大雨で施設の修復が必要な状態となり、円安による資材の高騰で、かなりの赤字が出てしまったのです(なんとか借り入れができ、月々の支払いをしているそうです)。

 さらに、多頭飼育崩壊現場の対応でかかる医療費や運営費、想定外の朋猫ハウス建設費の月々の支払いもあるため、活動維持費は逼迫している状態とのこと。より多くの猫を保護できる環境を整えるためにはハウスの拡充も必要ということで支援を呼び掛けています。

新玉旅館 猫ハウスクラファン
新玉旅館 猫ハウスクラファン
新玉旅館 猫ハウスクラファン

 今回のプロジェクトの第一目標金額は550万円で、用途は(1)保護猫と地域猫たちの手術費(避妊去勢)と、医療費(ワクチン、エイズ白血病、ノミとり、病気の治療)200万円、(2)ハウスの修復費275万円、(3) 防犯カメラと24時間見守りカメラの設置費用40万円など。第二目標の1200万円は、もう一棟の建設費(485万円)などに使われる予定です。

 女将の後藤藤恵さんや一緒に活動してきた実弟の犬走数馬さんは年齢的に活動が厳しくなっており、二人の朋猫ハウスとしてのクラウドファンディングは最後になると考えているとのこと。今回のプロジェクトには、保護猫活動を次の世代につないでいくために体制を整えたいという気持ちが込められています。

新玉旅館 猫ハウスクラファン
新玉旅館 猫ハウスクラファン
新玉旅館 猫ハウスクラファン
新玉旅館 猫ハウスクラファン

支援の種類

 支援の種類は、お礼のメールと朋猫ハウスの猫たちの画像が届く「応援コース」(3000円)、朋猫ハウスの見学ができる「朋猫ハウス体験コース」(1万円)、朋猫ハウスの見学&新玉旅館の猫たちと戯れられる「朋猫ハウス・新玉旅館体験コース」(2万円)など16種類で、期間は8月9日23時まで。目標金額を達成した場合のみ集まった支援金を受け取ることができる、All-or-Nothing方式のプロジェクトです。

画像提供:新玉旅館(@aratama_ryokan)さん

オススメ記事

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  3. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」
  4. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」
  5. 都知事選掲示板に“ほぼ全裸”ポスターが掲出で騒動に→アイドルが懸念示す 「300万円を考えると安いものなんでしょう」「真面目に頑張りたい人が可哀想」
  6. いつも遊びに来る野良猫がケガ→治療するもひどく威嚇され…… 「嫌われた」と思った翌日の光景に「涙が出ました」
  7. あずきバーに砲弾を撃ち込む様子が“そんなわけなさ過ぎる結果”で爆笑 ツッコミが不可避の投稿はどのように生まれたのか聞いてみた
  8. 「別人かよ」「泣けた」 “オタク”と言われ続けた男性が…… “激変イメチェン”に「こんなに変われるなんて」と称賛の声
  9. 定年退職の日、妻に感謝のライン→返ってきた“言葉”が193万表示 「不覚にもウルッとした」「自分も精進します」と反響多数
  10. 0歳赤ちゃん、寝ていたはずがベビーモニターに異常発生!→ママが駆け付けるとまさかの…… 爆笑の光景に「かわいすぎるっっ」「朝から癒やしをありがとう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」