「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は(1/4 ページ)

コンクールの主催者に見解を聞きました。

» 2024年06月20日 06時00分 公開
[ねとらぼ]

 キャッシュレス決済対応店舗を示す「ピクトグラム」のコンクールをめぐって、事前の募集要項に記載された「留意点」に合致しない作品が最優秀作品に採用されたのではないかとして、応募者などから疑問の声があがっています。ねとらぼ編集部はコンクールの主催者に見解を聞きました。

ピクトグラム キャッシュレス化推進の「ピクトグラム」に疑問の声(出典:PIXTA

採用されたのは英文字ベースの図案

 コンクールは、キャッシュレス決済の普及などを目的に活動する、一般社団法人キャッシュレス推進協議会が実施したもの。キャッシュレス決済が使える店舗を示す図案を、4月17日から5月26日まで募集していました。

 募集したのは「完全キャッシュレス店舗」「キャッシュレス利用可能店舗」の2つの図案を1セットにしたもので、最優秀作品受賞者には、「PayPayギフトカード」や「楽天Edy」など総額25万円分を贈呈するとしていました。

 6月19日、最優秀作品として発表されたのは、完全キャッシュレス店舗が「CASH LESS ONLY」、キャッシュレス利用可能店舗が「CASH LESS OK」と、それぞれ英文字をベースに記したデザインでした。

ピクトグラム 採用された「ピクトグラム」(一般社団法人キャッシュレス推進協議会公式サイトより)

 協議会は「本図案をキャッシュレス推進協議会公式のピクトグラムとし、今後、広く店舗や地図、案内図等でご利用いただくことで、キャッシュレスの普及をより実感いただくとともに、わかりやすい店舗利用を促してまいります」としています。

「これピクトグラムでいいの?」

 ただ、今回採用された「ピクトグラム」をめぐっては、複数の点から疑問視する声が出ています。

 コンクールの募集要項を見ると、図案に関する留意点として挙げられたのは10個の項目。その中には「図案に文字や文字と誤認する恐れのある図柄を含まないこと」という文言が含まれていました。

ピクトグラム 図案作成にあたっての10個の留意点(一般社団法人キャッシュレス推進協議会公式サイトより)

 しかし、今回採用された案は、英文字をベースにしたものであったことから、SNS上では募集要項の留意点との矛盾が生じているのではないかとし、「どういうこと」「これはさすがに……」「むしろ文字しか書いていない」と疑問の声が寄せられました。

 今回のコンクールに応募したという1人は、ねとらぼ編集部の取材に対し「留意点に則って応募したが、不採用だった」「このような結果であり残念」と思いを吐露しています。

 また、ピクトグラムは一般的に、言葉に頼らず一目で分かるような図形のことを指し、国土交通省公式サイトでは「不特定多数の人々が利用する公共交通機関や公共施設、観光施設等において、文字・言語によらず対象物、概念または状態に関する情報を提供する図形」と定義されています。

 こうしたことから、特定の言語を想起させるような今回のデザインについては「ピクトグラムの概念が壊れる」「英語で書いてあるが、これピクトグラムでいいの?」などの指摘があがっていました。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2406/25/news174.jpg かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  2. /nl/articles/2406/26/news014.jpg 兄犬に怒られ引きこもってしまった子柴犬、家族みんなで慰めると…… 涙を誘う結末に「感動しました」「人間の兄弟を見ているよう」
  3. /nl/articles/2406/25/news195.jpg 「昔のミスド良すぎる」「復活してほしい!」 30年以上前の“ミスドのドーナツ”に復活求める声相次ぐ
  4. /nl/articles/2406/26/news156.jpg 「規格外」「これは試合にならん」 220センチの中国バスケ女子選手、とんでもないプレーを見せつけネット驚がく
  5. /nl/articles/2406/26/news029.jpg 「今からはヤバい」21時過ぎに、リビングで息子が…… パパママ絶句の光景に「お察しします」と121万表示
  6. /nl/articles/2406/26/news071.jpg 「これ買っていいんですか!?」 長野市が59万円でオークションに出した“まさかの商品”に思わず釘付け!
  7. /nl/articles/2406/25/news189.jpg 10年子どもを授からず、9人の養子を育てる夫妻 夫に妊娠報告すると…… 涙なしでは見られない反応に心を揺さぶられる【海外】
  8. /nl/articles/2406/25/news073.jpg 意外なもので作った“親生存確認装置”が天才の発想 「なぜミンティアがそこに!」「盲点だった!」
  9. /nl/articles/2406/26/news003.jpg テレビでも話題! “何度変身しても元に戻る男性”がまた美容室に……? 驚きのイメチェンに「大変身!」と注目集まる
  10. /nl/articles/2406/26/news174.jpg 作中と全然違う! 「虎に翼」、出演キャストのギャップに驚きの声 「同一人物なのか?」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  3. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」
  4. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」
  5. 都知事選掲示板に“ほぼ全裸”ポスターが掲出で騒動に→アイドルが懸念示す 「300万円を考えると安いものなんでしょう」「真面目に頑張りたい人が可哀想」
  6. いつも遊びに来る野良猫がケガ→治療するもひどく威嚇され…… 「嫌われた」と思った翌日の光景に「涙が出ました」
  7. あずきバーに砲弾を撃ち込む様子が“そんなわけなさ過ぎる結果”で爆笑 ツッコミが不可避の投稿はどのように生まれたのか聞いてみた
  8. 「別人かよ」「泣けた」 “オタク”と言われ続けた男性が…… “激変イメチェン”に「こんなに変われるなんて」と称賛の声
  9. 定年退職の日、妻に感謝のライン→返ってきた“言葉”が193万表示 「不覚にもウルッとした」「自分も精進します」と反響多数
  10. 0歳赤ちゃん、寝ていたはずがベビーモニターに異常発生!→ママが駆け付けるとまさかの…… 爆笑の光景に「かわいすぎるっっ」「朝から癒やしをありがとう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」