子宮頸がん検診に使うブラシは“凶器”? 産婦人科医が真っ向否定&「どうして痛い人がいるのか」の解説が合計930万表示(1/3 ページ)
子宮頸がん検診は定期的に受けましょう。
“子宮頸がん検診に使用するブラシは凶器のようなものだ”という投稿がX(Twitter)で拡散されたことを受け、現役産婦人科医である宋美玄(そんみひょん)先生が、実際に検診に使用するサーベックスブラシの柔らかさを確認できる動画を公開しました。この動画は大きな注目を集めており、記事執筆現在までに600万件表示を突破。「子宮頸がん検査は何をされているのか。なぜ痛いのか」の解説動画も投稿し、こちらは334万件表示を超えています。
Xでたびたび議題にあがる「子宮頸がん検診が気絶するほど痛かった」という体験談。あるX(Twitter)ユーザーが、検診に使用するサーベックスブラシの画像を提示しながら、あたかも“強い痛みがあるのはブラシのせいだ”とする投稿が拡散されました。
宋先生はこれを受け、「子宮頸がん検診のブラシが凶器だというデマを聞いて」とコメントしながら、実際に検診に使用するブラシの柔らかさを確認できる動画を投稿しています。
ブルーの持ち手に白いブラシ部分が付いているサーベックスブラシを手に、自身の手のひらに押し付けたり、指先でブラシ部分に触れたりしながら「やわらかい 優しく細胞を採るよ」「安心して受けてね」とその柔らさかを伝えています。
この動画には「こんなに柔らかいブラシだったのですね! 痛みを感じやすい部位だから凶器だって思ってしまう人もいるのかな……」「受けている方の感触としては、棒の強い(固い)綿棒でゴリゴリこすられている感じだったからブラシとは思いもしなかった!」と初めて目にして驚いたという声や「私は『痛み』というよりは『違和感』という感じです。癌になって死ぬよりよっぽどマシなので、毎年必ず受けています」という声が到着。
他にも、「検診で痛い時とほとんど痛くない時の違いって何でしょう? 一昨年は大丈夫だったけど、今年の検診は痛かった」という質問も寄せられており、これに宋先生は「腟鏡の大きさ、入る方向とか開き方で痛み方は違ったりします」とブラシ挿入前に膣(ちつ)を広げるために使用する腟鏡が痛みの原因である可能性も伝えていました。
サーベックスブラシ自体はやわらかく痛みを感じづらいものの、それでも検診時に痛みがあるという人の声が多く寄せられたため、宋先生はさらに痛みの原因となりやすい腟鏡について解説する動画も投稿。
膣鏡は、検診時に入れて開く際に痛みが出ることがあるそうで、痛みを感じやすい人には「腰をなるべく突き出して深呼吸すると力が抜けて痛みはマシになります」とアドバイス。また、サーベックスブラシ使用時は腟鏡を開く際よりも痛みが少ないとしながらも「人によっては血が出ることもある」「怖いサインじゃないです」と説明していました。
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