父に大好物、“金目鯛の頭”を煮て出したら……ふと漏らした“言葉”が194万表示 「胸にじんわり、くる」「荒んだ心に刺さった」と反響多数(1/2 ページ)

言葉は心をうつしますね。

» 2024年07月19日 09時00分 公開
[瀬山野まりねとらぼ]

 父に金目鯛の頭を出したら……。印象深い父の言葉がX(Twitter)に投稿されました。記事執筆時点でこの投稿の表示数は194万7000件を突破し、“いいね”は3万6000件を超えています。きっと忘れられない言葉。

スーパーで見かけた鯛の頭

 投稿者は日本画家の池山れい(@Ikeyama_rei)さん。れいさんは高血圧のお父さんのために減塩食を作っています。お父さんは彫刻家の池山栄一さんです。話題のポストはある日の食事のこと。

食事に出された鯛の頭を見た父は……

 前日、れいさんは栄一さんと一緒に行ったスーパーで、金目鯛の頭1つ半と目玉3つが198円で売っていたのを見かけました。栄一さんが目を輝かせていたのを見て、購入を決めたれいさん。

 煮付けはなかなか減塩調理が難しい料理ですが、試行錯誤して塩分はいつもより少し多いくらいで作ることができたそうです。夕食に出すと栄一さんは「毎日御祝いで…」と恐縮するので、「安いのよ」と伝えたら「鯛のお頭なんて…値段とかではない」という言葉が返ってきたのです。静かに伝えられたその言葉にれいさんは「何か胸にきました」とコメントしています。

金目鯛の頭を食べる男性 値段ではないという言葉が染みる

心打たれた人の声が集まりました

 この投稿には「素敵なお父さまですね」「お父様の佇まいとお父様の作品の表現しているものがぴたりと一致していて、、尊いです」「私の胸にもじーんときました」「至美なお姿…」「わかる。値段じゃねぇんだよ」といった感銘を受けた人の声が多数集まりました。

 鯛といえばハレの日にいただく縁起物の定番。魚の粗のため価格は安いものかもしれませんが、父の喜ぶ姿を想像して作られている深い愛情も含め、決して値段で計れるものではありませんね。

金目鯛の頭を食べる男性 ハレの日にいただく縁起物

2025年1月、栄一さんの展示会が開催されます

 栄一さんは昨年倒れてから制作はできなくなってしまいましたが、栄一さんの心を映し出すような静かで穏やかな作品は今でも見ることができます。2025年1月16日から21日には、コートギャラリー国立(東京都国立市)にて、栄一さんの作品を中心に、れいさんや木彫作家、ガラス作家、仏師などのさまざまなジャンルのゲスト作家を招いた展示会が開催されます。栄一さんの作品を間近で鑑賞したい人は足を運んでみてはかがでしょうか。

 れいさんはX(Twitter)アカウント(@Ikeyama_rei)で、自身の作品や食事など日々の写真を投稿しています。作品やギャラリー情報はInstagramアカウント(@ikeyama_rei)でも発信中。また、減塩食に関しては別のInstagramアカウント(@reigohan)で公開しています。

画像提供:池山れい(@Ikeyama_rei)さん

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