仏革職人「日本のランドセルを作りたい」――夢をかなえるプロジェクトに密着 思いのこもった作業風景に「感動しました」と称賛の声(2/3 ページ)

» 2024年08月16日 21時00分 公開
[神奈川はなねとらぼ]

ランドセルを仕上げて行きます

【最終回】身体が限界...フランスの革職人は無事にランドセルを作れたのか?予想できない展開に

 マチルドさんがランドセル作りに使える期間は2週間。アマンディーヌさんが不在の日もありますが、黙々と手を動かします。

 3日目からは細かいパーツを作る工程へ。リョウスケさんファミリーと一緒におやつのお団子を食べたり、自宅でのたこ焼きパーティーに参加したり、日本の生活にも馴染んでいます。

 2週目に入り、細かいパーツを縫い合わせていく工程へ。耐久性の高いランドセルに仕上げるため、床に座って丁寧に縫って行きます。

フランス人革職人がランドセル作り 床に座って作業する場面も

 「ドキドキ」と言いながらミシンをかけるマチルドさん。ミシンの音の変化で糸が外れていることに気付きます。キレイに仕上げるために何度もトライ。お店に来ていたフランス人のお客さんに背中をマッサージしてもらい、大変な作業を続けます。

フランス人革職人がランドセル作り 音の変化も聞き逃しません
フランス人革職人がランドセル作り とても大変な作業です

 研修最終日になり、アマンディーヌさんがやってきました。ランドセルの工程は、後は肩ひもをつけるだけ。マチルドさんは、「まだ完成していないのにすごく感動している」と話し、リョウスケさんとあやさんからも、「100点以上の仕上がり」とお墨付きをもらいました。

完成!

 最後に肩ひもを取り付けてランドセルが完成。最初にマチルドさんが背負い、アマンディーヌさんも背負ってみます。

フランス人革職人がランドセル作り ランドセルが完成しました(モデル:アマンディーヌさん)

 近所の神社でリョウスケさんたちの息子さんにランドセルを試してもらいました。現役小学生の反応もばっちりで、ランドセルには職人さんの思いや苦労がたくさん詰まっていることが分かりました。

 マチルドさんはフランスに帰ったら2つ目のランドセルを1人で作ってみるとのこと。自分なりのランドセルを作れるように研究して、大人向けのサイズも作れるように頑張ると話してくれました。マチルドさんの活動はInstagram(@sellerie_joly_pottuz)で見ることができます。

 日本に来てランドセル職人としての第一歩を踏み出したマチルドさん。いつの日か、フランスにランドセルが広まる日が来るかもしれませんね。

フランス人革職人がランドセル作り とても喜んでくれました

 コメント欄には「とてもすてきなランドセルが出来上がりましたね」「一生懸命な人ってやっぱり輝いてるね」「これほどの手間をかけて外国人に手作りのランドセルを教える方の、体力と親切心に驚嘆した」といった声が寄せられています。

 ボンソワールTVでは、YouTubeのほかInstagram(@sh.amandine)でも情報を発信中。別の日の投稿では、フランス人が日本の文化を体験する姿や、アマンディーヌさんとゲントクさんが暮らす山形県酒田市の大雨被害の現状などを公開しています。

フランスのお寿司にトラウマがある母が初めて日本でお寿司を食べた結果・・・
「学校が怖い」フランス人の娘を日本の高校に連れて行ったら…母親が生徒の態度に驚いた
「命あるだけで...」大雨で家族がお家を失いました【酒田市の大雨のリアルな現状】

画像提供:YouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV

おすすめ記事

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2409/17/news102.jpg そうはならんやろ “0円の画材”と“4万円の画材”、それぞれでジョーカーを描いてみた結果に驚き【海外】
  2. /nl/articles/2409/18/news120.jpg マクドナルド、兎田ぺこらとのコラボ匂わせ→斜め上の解釈で生まれた“架空のキャラ”に爆笑 「それにしか見えないw」
  3. /nl/articles/2409/17/news182.jpg 心身不調の壇蜜、1年の“30%以上が入退院”な難事に本音吐露 次々襲うネガティブ変化に「難所は多種多様」「長生きって難しい」
  4. /nl/articles/2409/17/news034.jpg 「ジオング」を“貴婦人風”に徹底アレンジした結果…… 2年がかりの“超大作3DCG”に反響 「立体化してほしい」
  5. /nl/articles/2409/18/news144.jpg 「普通に失礼だとか思わないんかな」 小浜線公認キャラの展示パネルを覆うように“貼り紙”で謝罪 観光協会「不快な思いをさせた」
  6. /nl/articles/2409/16/news010.jpg 100均のクッションゴム、まさかの使い方に目からウロコ 家中の“プチストレス解消法”に「思いつかなかった!」「これはすごい」
  7. /nl/articles/2409/18/news128.jpg 大竹しのぶ、お別れ近づく“孫娘”と笑顔のペアルック 10年後の17歳でも「私達の事覚えていてくれるかなぁ」
  8. /nl/articles/2409/18/news164.jpg 売上7億円超の人気漫画『小悪魔教師サイコ』作画家・合田蛍冬氏が出版社を提訴した訴訟が和解 同一原作の後発漫画が出版されトラブルに 出版社は謝罪
  9. /nl/articles/2409/15/news052.jpg 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  10. /nl/articles/2409/17/news173.jpg 普通に買い物してる!? 佐々木希、 “すっぴんノーガード状態”で地元スーパーに出没「違和感半端ない」「隠しきれない美人オーラ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  2. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  3. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  4. 「僕ですかこれ」 垢抜けたい男性が“劇的イメチェン”→その大変身に「すげええ!」「泣けたわ」と仰天
  5. 第5子妊娠中の宮崎麗香、子どもたちとの“奇跡の1枚”が撮影される ギャップ満載な“現実”ショットも話題に
  6. そうはならんやろ “バラの絵”を芸術的に描いたら……“まさかの結果”が200万再生 「予想を超えてきた」【海外】
  7. 天皇皇后両陛下の那須静養、愛子さまが天皇陛下のため蚊を手で払う場面も…… “仲むつまじいショット”が約240万再生
  8. 「脳がおかしくなった」 新宿駅を出る→“まさかの光景”に思わず三度見 「意味わからん」「田舎者にはマジでダンジョン」
  9. 合宿前の兄たち、0歳末っ子と離れたくなくて…… メロメロな“別れの光景”に「あーもうなんて尊い」「幸せ」430万再生突破
  10. 雑草だらけの庭が“たった1台の草刈り機”で…… “見事な変化”に7000万再生 「よくやった」「まさにプロ」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」