“生きているか分からない”子猫を山で保護→3日後…… 感情を取り戻していく姿に「見違えましたね」「幸せになってね」(1/2 ページ)
見つけてもらえてよかった。
趣味の山歩きを楽しんだ後、道路で衰弱しきった子猫を発見→連れて帰った後3日間の様子がYouTubeに投稿されました。子猫への愛とやさしさが詰まった動画は記事執筆時点で70万回以上再生され、3万2000件をこえる高評価を獲得しています。
50歳から山歩きをはじめた夫妻
投稿者は運動不足解消のため、50歳から山歩きをはじめたという岡山県育ち、岡山県在住の夫妻。日頃は夫妻で写真館「なちゅふぉと」を営んでいます。
普段は山歩きの景色や思い出を、YouTubeチャンネル「50歳から山歩き」に投稿している夫妻。この日もいつも通り山歩きを楽しみ、帰宅する途中で道路に倒れている猫を発見したのです。
衰弱し、食べ物すら受け付けない子猫
最初はもう死んでしまっていると思ったけれど、猫が動いたことからまだ生きていると気付いた夫妻。水と食べるものがあればなんとかなるかもと思った夫妻は一度山を下りて缶詰などを購入し、やさしく話しかけながら食べさせますが……。
子猫はあまりにも状態が悪く、食べ物も受け付けない様子。触った感じは文字通り骨と皮であり、このままではおそらく死んでしまうであろう小さな命を放っておくことはできず、病院に連れて行くことにしたのでした。
暴れる元気もなく、寝ているのか死んでしまったのかすらわからない状態の子猫。動物病院で診てもらった結果、子猫は4カ月弱の女の子であること、極度の脱水症状を起こしていて放っておいたら死んでいた可能性が高いことが判明します。病院では点滴代わりの皮下注射を受けてノミとダニの薬をつけてもらい、自宅に連れ帰ることに。
実は子猫を連れて帰るにあたり、夫妻はとても葛藤したといいます。というのも夫妻宅には神経質な先住猫「ジジ」ちゃんがいるため、受け入れてくれるか心配だったのだそうです。しかしそんな葛藤がありつつも、自力でごはんを食べることもできない子猫を放っておくことはできなかったといいます。
涙せずにはいられないつらい場面も……
先住猫に病気やノミ・ダニがうつってしまう可能性があるため、子猫は借りてきたケージに入ってもらうことに。するとなんと、子猫はトイレの砂を食べはじめてしまったのです。慌ててキャットフードをあげると、子猫は必死な様子で食べはじめました。
このトイレ砂はおからでできているもので、猫が食べても害はありません。しかし食べ物ではないトイレ砂を何度止められても食べようとしたその様子を見ると、これまでどれだけ過酷な生活をしてきたのか想像がついて、胸が締め付けられるようです。
翌日。子猫はしっかりとトイレを使い、立派なウンチをしていました。子猫はとても大人しくて触らせてくれるうえ、なでるとぐるぐると喉を鳴らしてくれます。たくさんごはんを食べ、なでてもらい、ツメを切ってもらい、おもちゃで遊んでもらい……夫妻の愛情に包まれるうち、無感情だった子猫に少しずつ感情や表情が戻ってきました。
すてきな名前をもらって、もう大丈夫
その後「ルナ」という名前をつけてもらい、おなかいっぱいごはんを食べ、体もキレイに洗ってもらった子猫は見違えるほど元気になりました。ルナちゃんが今後どのように成長していくのか一緒に見守っていきたいですね。
「本当に尊敬します」「ありがとうございます!」の声
こちらの動画には「お父様の優しい声かけにいやされた」「思っていてもなかなか出来ることじゃないですよ、本当に尊敬します」「保護して頂き、病院に連れて行って頂き、本当に本当に、ありがとうございます!」といった、たくさんのやさしいコメントが寄せられています。
すっかり元気になったルナちゃんは現在、写真のモデルになったりお店の番をしたりと、写真館の看板猫になっているようです。ルナちゃんの様子が気になる人は、「同チャンネル」やInstagram(@nachu_photo)をのぞいてみるといいかもしれません。
画像提供:YouTubeチャンネル「50歳から山歩き」
(三日月 影狼)
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