「全てが桁違い」 20万円かけて“とんでもない虫”買ってみた 見たことない標本の連続に「すげーーー!!」「ロマンに溢れています」(1/3 ページ)
※昆虫が苦手な人は閲覧注意!
作り物かと思ってしまうほど巨大で不思議な形をした昆虫の標本紹介がYouTubeで話題です。動画は、記事執筆地点で約36万回再生されています。
昆虫標本即売会で20万円分の標本&グッズを購入
動画を投稿したのは、2023年4月にオープンした「深谷爬虫(はちゅう)類館」(埼玉県深谷市)の館長・鰐(わに)さんのYouTubeチャンネル「ちゃんねる鰐」です。
以前、木の実をかみ砕く怪魚・ナッツクラッカーに硬い木の実を5種類与えてみる様子が注目を集めました(関連記事)が、今回は昆虫標本即売会で購入した昆虫標本を6つ紹介しています。
大きなハチの標本
鰐さんは9月23日、東京・大手町で開催された日本最大級の昆虫標本即売会「インセクトフェア2024」に向かいました。この即売会では生体やグッズも販売しているものの、メインはあくまで標本の販売なのだそうです。奮発して約20万円分の昆虫標本とグッズを購入しました。
1つ目は「Megascolia procer」。日本ではオオツチバチと呼ばれる、東南アジアに生息する大きなハチの標本です。日本にも生息するツチバチの仲間。標本はインドネシア・ジャワ島産のようで、全長6センチくらいとそこまで大きい個体ではありませんでした。
鰐さんによると、ツチバチの仲間はコガネムシやクワガタの幼虫に卵を産み、ふ化したハチの幼虫がそれらの幼虫を食べるとのこと。ツチバチの中でも最大級のオオツチバチが卵を産むのは、コーカサスオオカブトやアトラスオオカブトといった大きなカブトムシの幼虫なのだとか……! 標本のお値段は4000円だったそうです。
2つ目は、南米・北米・中米に生息し、世界最大のハチといわれる「オオベッコウバチ」。全長最大6センチ以上にまで成長するそうです。ベッコウバチは日本にも生息しているクモ専門の“ハンター”で、毒針でクモに麻酔をかけて卵を産み付け、幼虫はクモを食べて育つという習性があるそうです。
成虫はクモを食べず、花の蜜を食べて暮らすというこのオオベッコウバチが狩りの対象とするのは……なんとタランチュラなのだとか! 標本のお値段は4万円でした。
世界最重量級の昆虫
3つ目は、アフリカに生息する昆虫「ゴライアスオオツノハナムグリ」。“ゴライアス”は世界最大級の生き物に付けられる名前で、このゴライアスオオツノハナムグリも全長最大11センチ以上、体重は昆虫の中でも世界最重量級の100グラム程度という、その名に恥じない巨大な体を持っています。今回購入した標本の全長は96ミリ、お値段は1万8000円でした。
7万5000円のタガメ標本
4つ目は、世界最大のタガメ「ナンベイオオタガメ」。その名の通り南米に生息する世界最大級の水生昆虫で、その全長は最大10センチ以上と、日本にいるタガメ(全長約6センチ)の倍くらいになるのだそうです。標本のお値段は7万5000円と、6つのうち最も高価でした。
世界最大のゴキブリも
5つ目は、まだ足や羽を広げる作業をしていない状態で購入した世界最大のゴキブリ「ナンベイオオチャバネゴキブリ」。全長最大11センチにもなるそうです。ずっと欲しかったもののなかなか販売されておらず、ようやくいいサイズの個体に巡り合えたといいます。お値段は2万円でした。
ラストはヘビトンボ
ラストとなる6つ目は、全長11センチ以上にもなる世界最大のヘビトンボ「オオアゴヘビトンボ」。オオアゴヘビトンボは中国産のヘビトンボで、日本にもヘビトンボはいるものの、全長は4センチ程度なのだとか。鰐さんは「実際に見るまで、こんな生き物がいるなんて想像すらしていなかった」といいます。標本のお値段は2万5000円です。
ちなみに、これらの標本をしまっている標本箱もイベントで購入したとのこと。昆虫の標本は紫外線を浴びると色が落ちてしまうことからUVカットのフィルムが貼られており、お値段は約2万円だったそうです。今回購入した標本は深谷爬虫類館に展示するといいます。
「図鑑でしか見たことない」と驚きの声
驚きの連続だった標本紹介に、コメント欄では「すげーーー!! かっこいい!!」「やっぱ海外の昆虫は全てが桁違いなんですね」「ロマンに溢れています」「図鑑でしか見たことない」「ゴライアス 配色といい模様といい誰かデザインしたの? ってレベルでかっこいい 動いてるところも見たくなる」と、驚きの声が上がっています。
鰐さんは、YouTubeチャンネル「ちゃんねる鰐」のほか、自身のX(@wanivspbao)や深谷爬虫類館のX(@fukayahachu)で、さまざまな生き物たちの様子を発信しています。
(三日月 影狼)
動画提供:YouTubeチャンネル「ちゃんねる鰐」
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