荒れ果てた庭に“市が警告”→家主の高齢女性はお金が払えず…… プロのボランティア芝刈りにネット感動「泣いた」【海外】(1/3 ページ)

本当に良かった……!

» 2025年03月14日 21時30分 公開
[五月アメボシねとらぼ]

 市が警告するほど荒れてしまった庭をボランティアの芝刈りできれいに……! 芝刈りを依頼するお金がなくて困っていた高齢女性を助ける動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で913万回以上再生され、33万件を超える“高評価”を獲得しています。

彼女の涙がすべてを語っていた:「私の祈りが叶いました」

無料の芝刈りの申し出に「私の祈りがかないました」

 動画を投稿したのは、高齢者など庭の手入れについて手助けが必要な人々に、無料で芝刈りをしてあげているスペンサーさんのYouTubeチャンネル「SB Mowing」です。

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 ある市からの依頼で向かった家には障害をかかえる高齢の女性「ベス」さんが暮らしており、家の前庭の芝生は荒れていました。市は芝生を整備するよう女性に警告し、芝刈り費用として240米ドル(記事執筆時点で約3万5500円)を請求しようとしましたが、支払いができなかったそうです。

 スペンサーさんの訪問につえをついて家から出てきた女性は、「こんなに散らかっていてごめんなさい」と謝罪。約1カ月放置していただけで足元が隠れるほどに草が伸び、腰の高さを超える草もところどころに生えています。

 スペンサーさんは「大丈夫だよ」と優しく返答し、“勝手に生えた”という木も処分することを約束。女性は「信じられない。すばらしい」「私の祈りがかないました」と喜びました。

プロの技で徹底的に庭を整備する

 女性との打ち合わせの翌日に再度訪問すると、どういう立場かは分かりませんが芝刈り業者が来て前庭だけざっと草刈りしていました。しかし、その仕事は雑な仕上がりで、芝生エリアのエッジ(外縁)は伸びたままで刈られていません。

車が入ってくる通路をキレイにする 車が入ってくる通路をキレイにする(※画像はYouTube/@SBMowingから)
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 そこでスペンサーさんはまず、手持ちの芝刈機でエッジをキレイに刈り取ります。さらに、玄関前まで車が入る通路の舗装のひび割れから生えている雑草をスコップや草刈機で刈り取ります。最後にブロワー(送風機)で吹き飛ばすとすっきりとした通路が現れました。

 前庭の“勝手に生えた木”は低木だったので、小型のチェーンソーでカット。残しておく植え込みの低木も余分な枝をすっきりとカットします。さらに、家屋の横のエリアや裏庭も同様に木々の枝を整えます。

自走式の芝刈機 自走式の芝刈機で一気にすっきり(※画像はYouTube/@SBMowingから)

 次に、自走式の芝刈機に乗って前庭を行ったり来たりすると、芝生が適度な長さにそろってすっきりしました。家屋の横のエリアや裏庭も同じようにして芝を刈り、家屋と接するところは手持ちの芝刈機でていねいに作業していきます。さらに、家屋や裏庭の金網にからんだツタは手も使ってキレイにしていました。

前庭のビフォー 業者が雑に芝刈りをした後の状態の前庭(※画像はYouTube/@SBMowingから)
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前庭のアフター 前庭のアフター(※画像はYouTube/@SBMowingから)

「庭に出るたび幸せになる」と涙

 作業終了後、つえをつく女性の手をとって作業の終わった庭を見せると「いいね。車道もすばらしい」と感極まった様子。作業中はその音を聞いて泣いたり笑ったりしていたそうです。

 「あなたに何かあげたい」という女性に対し、「いや、何もいらないよ。気に入ってくれればそれでいいんだ」と答えるスペンサーさん。女性は「あなたの仕事は私を輝かせる」「どれだけ感謝しているか言えないほど」「庭に出るたび幸せになる」と涙を見せていました。

 なお、この動画は32分の長さですが、これを6分半に編集した動画もTikTokに投稿されています。

6分半に編集した動画も

この女性のためのクラウドファンディングを立ち上げ

 芝刈りのビフォーアフターの見事さもさることながら、庭の手入れができなくなってしまった高齢女性を無料で手助けしたことについて、「あなたはこの女性を助けただけでなく、彼女が人生の一部をコントロールする権利を取り戻した。それはかけがえのないものだ」「世の中にはまだいい人たちがいる」「これは本当に心あたたまる話。彼女を助けてくれてありがとう」「世界にはこの男のような人がもっと必要だ」「泣いた。優しいおばあさんとスペンサーの人間性にとても感謝しています」という称賛のコメントが多く寄せられています。

 その後、スペンサーさんはこの女性ベスのためにクラウドファンディングを立ち上げ、今後の庭のメンテナンス費用や玄関までのスロープの設置費用等、障害のある高齢者でも暮らしやすい家にするための寄付を募集。記事執筆時点で88万米ドル(約1億3000万円)以上が集まっています。 

※動画についているプロモーション表記は寄付の呼びかけのためで、PR動画ではありません

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