コミケで参加者の手荷物確認へ エスカレーターも一部停止:ねとらぼ
15日からの夏コミで、参加者を対象に手荷物確認が実施される。ネット上でコミケに対する脅迫などがあり、当局が要請したという。準備会は当日の混乱防止のため、参加者同士による情報の告知を呼びかけている。
8月15〜17日に開かれる同人誌即売会「コミックマーケット74」(コミケ)で、参加者に対する手荷物確認の実施が急きょ決まった。ネット上などでコミケに対する脅迫などがあった上、相次いだ通り魔事件などを受けて当局側の強い要請があったという。
会場となる東京ビッグサイトは、「ワンダーフェスティバル」開場直後に起きたエスカレーター事故を受け、コミケ期間中に一部エスカレーターを停止する。
手荷物確認は、主催者のコミックマーケット準備会が公式サイトでこのほど告知した。「法律・条例に違反するもの、コミックマーケットのルールに基づく持込禁止物」(カタログに記載)をチェックし、違反があった場合は没収する。没収に応じない場合、入場を断るという。
準備会は「参加者の安全確保・コミケット開催の継続のためには必要な措置と考えておりますが、本当に残念でなりません」としている。コミケは原則として参加者を誰でも受け入れることをポリシーとして掲げてきたが、「このような事態を引き起こすきっかけとなった行為を行った者に対しては、毅然とした対応を取ることになる」として、過去に妨害行為をしたサークルの参加を断った問題に続き、「再び大きな決断」を下すことになる、としている。
停止するエスカレーターは、「西ES3号機」(西展示場1-4エスカレーター)と「会議棟ES4号機」(会議棟3-6エスカレーター)。
準備会によると、西ES3号機の停止による影響は軽微だが、会議棟ES4号機は、コミケ側が男子更衣室、会場側が有料休憩室として運用する会議棟6Fへの主導線として利用する予定だったという。このため、会議棟エレベータを主導線に変更する。
開催まで間もないため、当日の混乱を最小限に抑えるため、参加者同士による情報告知を呼びかけている。
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