ウサマ・ビンラディン襲撃、Twitterユーザーが「実況」していた
「ヘリが飛んでる」「爆発の後静かになった」――パキスタンに住むTwitterユーザーが、知らずにウサマ・ビンラディン襲撃をツイートしていた。
米政府が5月2日、ウサマ・ビンラディン容疑者の死亡を発表した。その数時間前に、パキスタンに住むTwitterユーザーが、ビンラディン襲撃の様子を知らずに「実況」していたという。
このユーザーは、米軍が掃討作戦を行ったパキスタンのアボッタバードに住むITコンサルタントのソハイブ・アサールさん(@reallyvirtual)。現地時間で1日真夜中に「ヘリが午前1時にアボッタバード上空を飛んでいる(珍しい出来事だ)」とつぶやいた。
アサールさんはその後も「窓が震えるほどの轟音がした」「爆発の後静かになった。ヘリもいなくなった」「ヘリの1台はパキスタンのものじゃないようだ」「ヘリはビラルタウンの近くを撃った。閃光も見えたらしい」とツイートした。その後ビンラディン死亡のニュースを聞いて、ヘリや爆音の意味に気づいたようで、「わたしはウサマ襲撃を知らずに実況していた」と投稿している。
アサールさんが襲撃を実況していたことはすぐに話題になり、メディアからの取材依頼など大量のメールを受け取ったという。突然の注目にとまどっているのか、「あきらめた。メンションを全部読めない」「わたしは襲撃の時に起きていたただのTwitterユーザーだ。アボッタバードのTwitterユーザーは多くない。Facebookユーザーの方が多い。それだけだ」ともツイートしている。
ちなみにビンラディン死亡の報は、正式発表の前にTwitterでリークされた。ホワイトハウスの発表前に、ドナルド・ラムズフェルド前国防総長官の補佐官キース・アーバーン氏が「信頼できる筋からビンラディンが死んだと聞いた」とツイートしたとNew York Timesは伝えている。
ビンラディン死亡を伝えるバラク・オバマ大統領の会見はネットで生中継され、YouTubeで録画を見ることもできる。
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