壊れても再生する“ゾンビ椅子”も――世界の変な「椅子」集めてみました(後編):世界のおもしろシリーズ
“世界のおもしろシリーズ”初回のテーマは「椅子」。後編は草が生えた椅子から蘇るゾンビ椅子までご紹介。全人類必見です。
ねとらぼがお送りする「世界のおもしろシリーズ」第1弾は「椅子」がテーマ。後編は草が生えた椅子から、壊れても勝手に動き出して蘇るゾンビ椅子まで、世界中の面白い椅子を集めてみました。
椅子もエコに挑戦する時代です
MITで発表された「soft rocker」は発電する屋根付き椅子(写真左)。屋根に搭載したソーラーパネルで発電し、バッテリーに蓄電します。日が沈んでもUSBポートからiPhoneなどのモバイル端末を充電できるのが便利そうですね。内部にはライトも付いており、蛍の光のように幻想的な空間を演出します。
もっと実用的になったのがアムステルダムに登場した「ZonSpot」。ソーラーパネルを組み込んだ日よけがついた公共ベンチで、Wi-Fiホットスポットが組み込まれています。PCの充電もできるようです。環境に配慮した街作りを目指す「アムステルダムスマートシティ計画」の一環として設置されたものです。
環境に配慮しすぎて草が生えてしまったのが「Terra Grass Chair」。段ボールで型を作り、土を入れて芝生を生やせば完成。段ボールは自然に返るため、自然に与える影響がとても少ないエコ椅子です。日本でも作っている人がいるようですが、座り心地は……。もう少し改良の余地がありそうですね。
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椅子にも自分の個性をぶつけたいあなたに
アコーディオンのようにびよーんと伸びる椅子。真っすぐ伸ばしてベンチのようにしたり、丸いオシャレな形にすることも自由です。使わないときは、たたんで収納することもできます。座る人に合わせた椅子を作ることができるため、状況に合わせてさっと伸ばせばスマートな印象を与えられること間違いなし。
ねとらぼで4月に紹介したITなイス「binary chair」。持ち主がどんな人間か椅子を見ただけで分かります。コーヒーを飲みながら読書をするような人は絶対に座らないでしょう。間違いなくレッドブルを飲みながらPCをカタカタする人が座るための椅子です。すごく座りたい。
文字通り個性(?)をぶつけたいあなたのための椅子がありました。「Do hit chair」という椅子、というか箱。買うと箱とトンカチが一緒に送られてくるので、そのトンカチで気が済むまでたたいてください。嫌いな上司のことを思い浮かべながら、いつまでたってもなくならない仕事を思い浮かべながら、ドッカンドッカン。ドッカンドッカン。一応、座ることが目的なので、たたく場所は座り心地を確かめながら決めてくださいね。この椅子、けっこうお高いんです(約40万円)。
ちょっと残念な椅子たち
たぶん、バスケが好きな人にはたまらないんだと思いますが、バスケットのゴールを搭載した「Basketball Chair」。ゴールを2つ作ってしまったからなのか分かりませんが、この椅子なんだか大きいです。背が高いと思われるおじさんでも足がついていません。肘掛けもちょっと高そうです。その代わり、お値段は大きさの割に安めの約1万5000円でした。
仰向けで本を読んでいて、腕が痛くなったことありませんか? 重力に魂を引かれたわれわれにとっては、寝ながら楽に本を読むことが永遠の課題でした。その難題を解決した椅子が「Ostrich 3 in 1 Beach Chair」です。一見するとただのビーチチェアですが、何ということでしょう。180度倒してうつ伏せになれば、重力に引かれたまま楽に本を読むことができます。「仰向けでは腕がもたんときが来ているのだ!」「横着だよそれは!!」
空気で膨らませる椅子と服を合体させた「Eco-friendly Chair」。足に空気入れがついていて、歩くとお尻の袋が膨らみ、バランスボールのような椅子ができます。どこでも自分だけの椅子に座り、読書を楽しむことができます――と紹介したいところですが、座った途端に袋から空気が抜けていて、ゆっくり読書をするのは難しそうです。そして、歩いている姿が蜂のコスプレをしてる人にしか見えないのは気のせいでしょうか……。
ハイテクすぎる椅子たち
「EMPEROR」と名付けられたハイスペックなオフィスチェア。ゲームセンターの筐体にありそうな形で、背面から前へとアーチ型に伸びたアームにモニターが取り付けられています。モニターは24型を3つまで搭載可能で、LED照明やオーディオ機器も完備。側面にはタワー型のPCを置くスペースが用意されています。お値段はオプションの設定で変わりますが、50万円前後で買えるようです。
陽気なおじさんが出てきて、「まあ見てな」と椅子の両端を持ってひっくり返したと思ったら……。あれれ? 次の瞬間にはカバンを持って手を振りながら去っていくではありませんか。椅子が一瞬でカバンに変身。手品を見ているようですが、すごさの大半はおじさんの華麗な演技によるもののような気がしないでもありません。
ガシャーンとバラバラになる椅子。「あーあ、壊れちゃった」と思っていると、車輪の付いた座面がノソノソっと動き出し、自分の脚を探し始めます。1本ずつ、脚を見付けては合体し、背もたれも合体。すべてのパーツが揃うと生まれたてのキリンが立ち上がるように、ゆっくりと脚を閉じて元の姿に戻りました。これ自体を実生活で使うシーンは思いつきませんが、技術は別の所で応用ができそうです。でも、正直なところ自分の脚を探して動きまわる姿がゾンビにしか見えません。
おまけ「椅子、宇宙へ」
砂漠から風船に引っ張られて空へ飛び立つ椅子。こちらは東芝英国法人のCMです。どんどん高度が上がり、無限の彼方へ。最後は、風船が割れて……。
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