藤子・F・不二雄ミュージアムが完成 どこでもドア、きれいなジャイアン、土管の空き地も再現:大人も子どもも楽しめる!(1/2 ページ)
藤子・F・不二雄さんの作品を展示する「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」がいよいよ完成。貴重な原画から、ドラえもんの空き地を再現した広場、きれいなジャイアン像まで、藤子さんの世界がぎゅっと詰まった空間をオープンより一足早く見てきた。
藤子・F・不二雄さんの作品を展示する「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」が神奈川県川崎市に完成し、8月22日にメディアに公開された。オープンはドラえもんの誕生日である9月3日。貴重な原画や、「ドラえもん」に登場するあの空き地を再現した広場など、藤子さんの世界がぎゅっと詰まった、大人も子どもも楽しめる空間をご紹介しよう。
藤子さんが残した原画約5万点を収蔵し、その中から常時150点を展示する。ミュージアムの構想は、「ずっと応援してくれたファンに恩返しをしたい」という、藤子さんの妻・藤本正子さんの思いから始まり、藤子さんが長年住んだ川崎市に設置された。運営は川崎市から委託された藤子・F・不二雄プロが行う。
建物は3階建て。1階と2階の展示室には、コミックスの表紙に使われたイラストのカラー原画や、ドラえもん、パーマンといった各作品の第1話の原画などが並ぶ。なかには藤子さんが1996年に亡くなった後に発見されたという初公開の動物のイラストもある。
藤子さん自身に焦点を当てたコーナーも充実している。藤子さんの仕事部屋を再現した「先生の部屋」は天井高8.5メートルで、壁が本棚になっており、藤子さんが集めていた書籍や鉄道模型、プラモデル、恐竜の化石など1万点が収められている。年季の入った愛用の机も。すべて藤子さんの自宅から運び込んだコレクションだ。
「先生のにちようび」と名付けられたコーナーでは、藤子さんが結婚前の妻に送った手紙や、娘たちのために描いたサンタクロースのイラスト、自らを撮影した8ミリビデオの映像などを展示。作風そのままの、ユーモアにあふれた藤子さんの人となりを伝える。
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