「菓子粉砕器グルメスパイザー」の限界(?)に挑戦の巻 レッツ、シャカシャカ!!
アニメ「トリコ」で登場する「菓子粉砕器グルメスパイザー」で料理に挑戦。せんべいなど堅すぎる菓子には使えないなど制約があるなか、記者はおいしい一品にたどり着けるか……!
「菓子粉砕器グルメスパイザー」をご存知だろうか。アニメ「トリコ」に登場するアイテムで、バンダイが7月に発売した。レバーを前後にシャカシャカ動かすと、内部でスナック菓子が砕かれ、オリジナルのふりかけを作ることができる。「ポン! クラッシュ! クラッシュ! パッパッパ!」とやけにノリノリなCMに影響され、記者もシャカシャカしたい衝動が抑えきれず、グルメスパイザーを購入。様々な食材を粉砕してみた。
これがグルメスパイザーっだ!
グルメスパイザーは赤い腕型のおもちゃ。こぶしの部分を取り外すと、スナック菓子を入れるカップが現れる。好みのスナック菓子を入れ、カップをセットしたら準備完了。レバーを前後に動かすと、十字にはめ込まれた内部のプラスチック板の先端がスナック菓子に当たり、粉砕できる。砕かれた菓子はこぶしの中の穴を通り、上部のふたから取り出せる仕組みだ。
カップはにぎりこぶし大で、それほど多くの菓子を入れることはできない。また取扱説明書の注意書きによると、グルメスパイザーはあくまでスナック菓子専用で、煎餅などの堅い菓子や、グミ、ゼリーなどの柔らかい菓子には使用出来ないとのこと。とまあ前置きはこれくらいにして、そろそろ料理に取りかかろう。レッツ、クラッシュ!
ポテチにラーメンスナック まずは王道から
記者は、ポテトチップスとラーメンスナックを用意した。まずはポテトチップス4枚をカップに入れてみたところ、ポテトチップスが大きすぎてカップに収まらない。仕方なく手で少し潰してから、再度挑戦。レバーをシャカシャカすると、5ミリメートル角ほどに砕かれたポテトチップスが出てきた。
それを熱々のご飯に乗せて、ふりかけ感覚でぱくり。うーん。ポテトチップスとご飯を交互に食べているような感じで、1つの料理としての一体感はない。あまり相性が良くなかったようだ。試しにマヨネーズを追加してみるも、逆効果。ジャンク感が増して、胃がもたれてしまった。食べられないわけではないが……ぐぬぬ。
サラダにもポテチをふりかけてみたが、こちらはかなりおいしい。野菜のシャキシャキ感とマッチしているし、ドレッシングとの相性も良かった。
次はラーメンスナックをクラッシュ。もともと細かい形状のためか、粉砕されずにそのまま出てきてしまうものもあった。こちらも白米にトッピング。あれ……おいしい……! ラーメンスナックに含まれていた醤油と「チキンエキス」のせいか、中華スープを飲み干した後のあの感じに似ている。
さらに生卵と焼きのりもトッピングしてみた。結果は……うまい! 普段あまりスナック菓子を食べない記者だが、スナック菓子でこんなおいしい料理ができてしまうなんてっと感動してしまうほどうまい。たまごかけご飯に醤油とチキンエキス、焼きのりの風味と、ラーメンスナックのサクサクした食感が相まって抜群においしくなった。
本物のスパイスに、かき氷も試してみたが……
グルメスパイザーの要領が分かってきたところで、もう少し冒険したくなってきた。ネットの書き込みで見たレシピを参考に、スナック菓子「カール」を砕いて、コーンスープに入れてみた。クルトンをトッピングした時のように食感に変化が出て、良い感じ。コーンスープに染みてふにゃふにゃになったカールも実にうまい。チーズトーストにも載せてみたところ、カールの原料であるとうもろこしの風味が加わっておいしかった。
おいしいものを食べて満足しかけていたとき、待てよ……と記者は思った。これはスパイスを作るための道具だ。ならばスパイスを粉砕して混ぜ、新たなオリジナルスパイスを作ってみたい。ということでカレー粉にパセリ、こしょう、黒こしょう、七味唐辛子、クレイジーソルトをカップにセットし、レバーを動かしてみた。おお……スパイスが粉砕される前にこぶしの穴をすり抜けてしまった。これではグルメスパイザーを使う意味がない。
やけくそになった記者。今度はグルメスパイザーの“粉砕”というポイントに目を付けた。これで氷を砕いたら、かき氷ができるんじゃないかと淡い期待を抱き、いざシャカシャカ。だめだ、氷が堅すぎてびくともしない。内部のプラスチック板がもともと先端が丸みを帯びているため難しそうだ。堅いものは粉砕できないという注意書きの意味がよく分かった。良い子のみんなには正しく遊ぶことをおすすめしたい。
さて結論を書く。グルメスパイザーはスナック菓子を粉砕してふりかけを作る「お菓子粉砕器」。それ以上でもそれ以下でもないことが改めて分かった。やみくもに堅いお菓子ややわらかいお菓子を入れてもいけないので、使い道は限られるが、その条件下でいかにおいしい料理に仕上げるかが腕の見せどころ。トリコに登場する“天才料理人”小松のすごさが分かってきたぞ。ふむ……、小松のようにグルメスパイザーを使いこなすには、記者にはまだまだ修行が足りないのであった……。
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