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Android版Chromeが標準ブラウザになる? iOS版の可能性は? Google副社長に聞いてみた

ChromeのAndroidアプリが登場。今後標準のブラウザアプリに置き換わるのか、iOS版の可能性は――といった気になる点を、Chrome担当のGoogle副社長とプロダクトマネージャーに聞いた。

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ラコウスキー副社長(左)とラジャゴパラン担当プロダクトマネージャー(右)。各国のメディアから取材を受け、ちょっとお疲れ気味?

 Google ChromeのAndroidアプリが2月8日、公開された。ブックマークなどのブラウザ設定をPCと共有できる機能や、タブを軽快に切り替えられるユーザーインタフェース、表示の早さなどは大変魅力的だ。対応OSはAndroid 4.0以降なので、使える端末は残念ながら限られているが、利用してみたいと思った人は多いのではないだろうか。

 ChromeのAndroidアプリに関してはいくつか気になることがある。例えばデフォルトのブラウザアプリは今後どうなるのか、iOS版の可能性は――といった点だ。その疑問に、同社のブライアン・ラコウスキーGoogle Chrome製品管理担当副社長と、スリカンス・ラジャゴパランChrome for Android担当プロダクトマネージャーが答えてくれた。ちなみに取材は今朝、ビデオチャットで日本と米国のオフィスをつないで実施した。

PC版と同じ体験を Androidアプリでも「妥協なし」

 Chromeは2008年にリリース。アイルランドのアクセス解析サービス企業StatCounterの調査によると、昨年11月の世界ブラウザ市場では初めてFirefoxを抜き、Internet Explorerに次ぐ2位になった。PC・Android版に限らず「早いペースで機能をリリースしていくこと」(ラコウスキー副社長)を重視しており、開発は6週間単位で進めているという。

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 ChromeをAndroid端末でも使いたいと望むユーザーの声は以前から多かったが、このタイミングになったのは「スピード、セキュリティ、シンプルの要素が一定のクオリティーに達したから」と、ラコウスキー副社長。開発で苦労した点については「PC版のユーザー体験をAndroid版でも実現できるよう妥協しないところがポイント。そこを実現するのが難しかった」とラジャゴパラン担当マネージャーが明かす。

 Androidに入っているデフォルトのブラウザアプリが今後Chromeに切り替わるのかどうかは気になる点だ。ラコウスキー副社長は方向性について、「(ChromeのAndroidアプリは)あくまでベータなので、ユーザーがどういった形で利用するかフィードバックをとるのがまずは前提」と明言を避ける。ラジャゴパラン担当マネージャーも「2つのブラウザは全く同じものではないし、機能に差分があるので、長期的に見ながら考える」と語った。iOS版を提供する可能性については「現状はない」(ラジャゴパラン担当マネージャー)とした。

 TwitterやFacebookの利用に特化したソーシャルWebブラウザ「RockMelt」が人気を集めているが、ChromeもGoogle+などと深く連携していく可能性はあるのだろうか。ラコウスキー社長は「Chromeはさまざまな拡張機能を使ってソーシャルメディアと連携できるが、それ以外の連携に関してはコメントできない」と言うにとどめた。

Chromeの初音ミクPVについても副社長に聞いてみた

 日本では昨年末から初音ミクを使ったChromeのCMがお茶の間で流れ、話題を集めている。CMで流れた曲「Tell Your World」は、iTunes Storeのチャートで1位になるほどの人気だ。

 同社の米オフィスで開かれた社員向けイベントで、このCMを見たというラコウスキー副社長。「日本に合ったものをマーケティングチームが作ってくれた。社内外で大きな反響があったので素晴らしいと思う」とコメントした。

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