AKBを聴かせた東京マラソン用バナナだと? 「ヘビロテ」がヘビロテされるバナナ倉庫に潜入した
AKB48の「ヘビーローテーション」を聴かせて熟成させたバナナを、ドールが東京マラソンでランナーに配る。熟成の現場に潜入し、その理由や効用を聞いてきた。
2月26日に開催される「東京マラソン2012」で、AKB48の「ヘビーローテーション」を聴かせ続けた「東京マラソン2012専用バナナ」がランナーに配られる。同イベントのスポンサーのドールが、ランナーの栄養補給のために9万5000本無償提供する。その出番に向け、倉庫で熟成されるバナナの様子を見てきた。
まさに「ヘビロテ」をヘビロテ
バナナが出番を待つのは、東京都江東区の倉庫街にある「フレッシュシステム 青海センター」。日本に卸されるドールのバナナは、フィリピンの農園で皮が青い状態で収穫され、日本に輸送された後、全てここへ運ばれて「追熟」が行われる。東京マラソン用バナナにはこの追熟の間、ヘビーローテーションを聴かせ続ける。普段は関係者以外入れないが、追熟真っ最中の22日、特別に倉庫を見学させてもらった。
倉庫にはバナナを入れるための「室(むろ)」がいくつも並んでおり、そのうち1つが2月18〜24日の間、東京マラソン2012専用バナナのための室となる。通路にいると音楽は特に聴こえないが、室のシャッターが開かれると「I want you,I need you,I love you〜♪」とヘビーローテーションのメロディーが流れてきた。「ほ、ほんとにかけてるんだ……!」と妙に感動してしまう。
室の中は9万5000本のバナナを入れた、1242箱のダンボールが高い天井に向かってタワーのように積み上がっている。すごい迫力だ。真ん中に作られた通路にはCDラジカセが1つ置いてあり、これで24時間欠かさずヘビーローテーションを聴かせ続ける。まさにヘビーローテーションをヘビーローテーション。室内にはコンセントがないためラジカセは電池で動かしており、電池が切れるごと(12時間おき)に交換しているという。
ヘビーローテーションを聴かせる理由は「げん担ぎ」。今年の第88回箱根駅伝で完全優勝した東洋大学の駅伝メンバーの一番お気に入りの歌だったことから選んだ。音楽を聴かせたバナナの提供は昨年の東京マラソンから始めた企画で、昨年は一般人のフルマラソン経験者200人にアンケートを取り、ランニング中に聴く音楽として1番人気だったZARDの「負けないで」を聴かせた。曲を聴かせることで特別な効果があるのか気になるが、担当者は「科学的な根拠はない」としており、本当にげん担ぎのためだけという。
東京マラソン2012専用バナナは、スタート地点の都庁前と、ゴール地点の東京ビッグサイトなどを含む6カ所で配られる。
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