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レゴブロック王が制作! ITちゃんレゴブロックバージョン、大地に立つ!!こいつ…動くぞ!(1/2 ページ)

「ITちゃんも作ってもらえないかなあ」というつぶやきがレゴブロック王さとぴ氏を動かし、夢のコラボ企画が実現! な、な、なんとホントに「ITちゃんレゴブロックバージョン(戦闘モード換装可能)」を制作していただけましたっ!!

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 先日、紹介させていただいたレゴブロックの完全変形リボーンズガンダムは、記事がアップされるやアクセスランキングの上位をキープ(最高1位まで上がりました。ご覧いただきありがとうございました!)し、1カ月後の現在(2月)になっても継続的に読まれる注目度の高さを誇っています。改めて「皆さんガンダムとレゴブロックがお好きですなあ。まあ、作品の完成度も高いもんなあ」と思っておりました。制作者のさとぴサンからも「今まで、レゴブロックのオリジナル作品を知らなかった方にも観てもらえてうれしい!」と喜びのコメントをいただきました。

 ところで覚えておられるでしょうか、その記事の最後に「ITちゃんも作ってもらえないかなあ」という編集長のつぶやきがあったのを……。な、な、なんとそれが実現し、「レゴブロック王さとぴ」こと佐藤 洋(さとう ひろし)氏にホントに制作してもらっちゃいました!

 実は原稿執筆時に電話インタビューさせていただいた際、「編集長が『ITちゃんを作ってもらえないかなあ』って言ってまして、そんなの無理ですよねえ。はははは」との振りに、「試しに頭部を作ってみましょうか?」とのやりとりが発端だったのですが、編集部としても制作していただけるならばちゃんと紹介しようということになり、今回は完成した作品のみならず制作の過程までも紹介することになりました。まずは、さとぴサン制作の紹介ムービーで作品の完成度の高さをご覧ください!!

見た目の再現度もさることながら、正座ができる関節の可動範囲の広さやUSBケーブル(尻尾)など細部を含めた総合的な完成度はさすが。編集長もうなる納得のデキ
画像 USBケーブルのフレキシビティまで完全再現、平面の多いレゴブロックパーツで女の子の曲面、やわらかさまで表現しているのが見事
画像 横から見ると、MS作品に比べて細身で「頭でっかち」なのが分かる。全体的なバランス調整が難しかったというゆえんだ
画像 膝を裏側から見ると、関節が多段階になっているのが分かる。これがITちゃんレゴブロックバージョンが驚異的な可動範囲を誇る秘密だ

レゴも顔が命でした

 さとぴサンによると、完全オリジナル作品はミニフィグ(レゴブロックの人形)の搭乗スペースであるコックピットから制作することが多いそうですが、実際にあるキャラクターやモビルスーツなどを制作する際は「顔から作ってみます」とのこと。ITちゃんも頭部から取りかかることになりました。やはり、そのキャラに見えるかどうかの要素として顔はいちばん大事なんですね。そして、制作開始2日後、編集部に送られてきたのが下の画像です。レゴブロック王、仕事早すぎです。

 CG制作でも、水面や女性の髪を自然に見せるのは難しいといいます。ITちゃん頭部制作に関しても、さとぴサンは、女の子の髪をどう表現すれば良いのかかなり悩んだそうです。しかし、屋根に使われるスロープパーツを頭頂部に使用することを思いついたのがブレークスルーとなり、ITちゃんの髪の自然な感じが再現されました。

画像 制作開始2日後にこの頭部の完成度。編集長も納得(というより驚愕&驚喜)のデキ。瞳の色だけ、黄色から赤へ変更してもらった以外はノーチェックで制作続行に!
画像 そのまた2日後の調整された頭部。瞳の色の変更以外にも、髪のボリュームアップがなされ、より自然な女の子の頭髪が再現されている
画像 頭髪ボリュームアップ後の後頭部。後ろ髪は、タイルパーツを貼り合わせて再現されている。さとぴサンの他の作品と同じく、台座も含めてすべてレゴブロックのパーツのみでできている

胴体にはMS作品のノウハウが生きてます

 実は、さとぴサン、ITちゃんの顔を作ってみて、「うまくできなかったら断ろうかなあ」と思っていたそうですが、そこはいつものパターン。「作ってみたら思った以上のデキ」でイケルと判断。その後はスムーズに胴体の制作に入ることができたそうです。

 そこで生きたのが、以前制作したアカツキ、リボーンズガンダムなどMS(モビルスーツ)作品にも使用されている脊椎パーツ(さとぴサン命名)です。顔がITちゃんレゴブロックバージョンの見た目の命なら、脊椎パーツは全体を支える心臓部ともいうべき重要なもの。さとぴサンの作品はこれでもかと動いたり、変形したり、換装したりするのが恒例です。ポージング中にもパーツが取れたりすることなく、ちゃんと自立しているのは映像を観れば分かると思います。ここまで作品が頑丈で安定感があるのは、脊椎パーツによって、作品が内側からがっちり固められているからなのです。

画像 さとぴサンの2足歩行型ロボット作品では心臓部ともいうべき脊椎パーツ。今回、女の子のかわいらしい姿を再現するため、MS作品より小型化したものが使用されている

画像 左が腕部で右が脚部。MS作品では肩や膝などをガッシリと重量感が出るように制作するが、今回はかわいらしく見せるために細身に制作されている。関節の可動範囲が、今までさとぴサンが作ったどの作品よりも広い
画像 腰部の内側。スカートのプリーツは、多数のヒンジパーツを使用することで再現されている

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