ヘタレなのになぜかときめく オヤジの恋愛に特化した電子漫画誌「オヤジズム」の魅力:大人の余裕に心がトクン!?(1/2 ページ)
オヤジが主人公の恋愛漫画だけを集めた電子コミック誌「オヤジズム」がある。20〜30代の女性はもちろん、男性もターゲット。「若いときには出せない何か」にハッとするも良し、共感するも良しだ。
オヤジが主人公の恋愛漫画だけを集めた電子コミック誌がある。エヌ・ティ・ティ・ソルマーレが昨年12月に創刊した「オヤジズム」だ。メインターゲットは20〜30代の女性。作品では色々なオヤジと、読者と同世代の女性が恋に落ちていく。これを読めば、スタイリッシュな大人の男性――“OYAJI”と呼んでいる――に心がトクンとしたり、おどける一瞬の表情にキュンとしたりできるらしい。
例えば恋仲の男女が言い争うシーンを想像して欲しい。女性は怒って部屋を飛び出してしまう。ここで王道の恋愛漫画なら、男性が走って女性を追いかけ、ガシッと抱きしめたりするものだろう。だが、金壮勲副編集長によると、オヤジズムの場合こうはいかない。大概のオヤジは、青春真っ只中の男子のように全力ダッシュはできないからだ。
オヤジズムで描くオヤジは女性になんとか追いつき「『おっさんを走らせるんじゃないよ』とやさしく声をかけるんですよ」と金副編集長。恋愛漫画の主人公とは思えないヘタレっぷりだが、リアルで良い。きっと息は上がってぜぇぜぇ言っているんだろう。それでも無理して追いかけてくれるなんて! 結構萌えると思ったのは記者(♀、27歳)だけではないはずだ。
配信は月1回。クラブで出会った最年長DJとの恋を描く「いちばん長い夜をよろしく」や、金持ちで色気むんむんなオヤジが活躍する「吉祥寺紳士倶楽部」など7作品前後をラインアップしている。同社が運営する電子書籍ストア「地球書店」「コミックシーモア」で販売しており、地球書店では作品ごとに単品購入する仕組み。コミックシーモアでは雑誌形式のパック購入か単品購入かを選べる。
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