ドリコム新オフィスに潜入 畳のスペースにおしゃれなカフェ 「ずっといられるオフィス」目指す(2/2 ページ)
ドリコムが東京・目黒の新オフィスをメディア向けに公開。コミュニケーション促進のためワンフロアに81もの会議スペースを設け、paperboy&co.創業者の家入氏の会社がプロデュースしたおしゃれな社内カフェも設置した。
社内カフェ「D ON THE CORNER」は、paperboy&co.創業者の家入一真氏が代表を務めるパーティーカンパニーがプロデュースしている。アンティーク調のソファやテーブルを置いたくつろげる空間で、午前9時から午後6時半までの間ならいつでも本格的なコーヒーが飲める。社員同士のコミュニケーションスペースとしてはもちろん、社内外のエンジニア向けの勉強会やイベントが開ける場所にしたい考えだ。社外の人に無料で貸し出すことも予定している。
カフェの向かいにある「セミナールーム」には100人着席可能で、壁沿いに大きなホワイトボードとスクリーンを設置している。無線LANは250人が同時使用でき、Ustream配信にも対応。カフェとセミナールームの壁は可動式になっているため、部屋をつなげれば200〜300人入る大きなイベント会場にもなる。カフェと同様、こちらも社外に貸し出す予定。
執務室外には来客用の会議室が8部屋ある。各部屋の扉とガラス窓にはドリコムのスタンスを表すフレーズと、それを体現した世界の偉人のイラストが描かれている。例えば「Always creative, all innovative」とトーマス・エジソン、「This is “!”」とアルバート・アインシュタインといった具合だ。ちなみに同社が最も大切にしているアイデンティティ「With entertainment」の部屋のみ、社員のシルエットが描かれている。「この言葉を体現するのは“WE”、われわれしかいない」という意味を込めた。
移転の指揮を執った廣瀬敏正執行役員は、新オフィスではコミュニケーションをコンセプトに掲げつつ、「(社員にとって)居心地がよく、ずっといられる場所」を目指したという。特に社員の6割を占めるエンジニアは作業が長時間に及ぶことが多いので、「駅から近い」「オフィスビル内にジムがある」など細かなところにも配慮し、ストレス軽減に努めたという。また、社内外問わず勉強会を開ける場所を設けることで、エンジニア同士の交流の活発化、業界全体の盛り上がりや同社が使用する開発フレームワーク「Ruby on Rails」の成長を期待している。
ドリコムは主力のソーシャルゲーム事業・アドソリューション事業が昨年から好調で、売上高・営業利益は前年度比で2倍以上に、今年の3月期第3四半期決算においても過去最高を更新した。3月には新しくソーシャルラーニング事業も始めたほか、グローバル展開に向けてマレーシアの開発会社を子会社化し、従業員にも積極的に外国人を採用しているという。「これまではブログをやっていたが、今は事業をソーシャルゲームへと大きく転換したので、(社内で)新しいものへと取り組むモチベーションが高まっている。業界No.1を狙っていきたい」(廣瀬氏)
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