2ちゃんねるのレスを転載してきた大手まとめサイトに、「2chの著作物の利用禁止」が言い渡されてから1日。名指しされた大手5サイトはすでにそれぞれの形で更新を再開している。各サイトの現時点での運営方針を見てみよう。
「オレ的ゲーム速報@刃」は、「第三者に迷惑を掛ける記事の捏造をしていた」と謝罪したうえで、レスの転載は避け、話題のニュースやトピックに管理人がコメントを添えるという更新形式に変更。「はちま起稿」も「“ねつ造”についての謝罪」という釈明記事を載せたうえで、同様の形式で更新を続けている。なお、どちらのサイトも一時、2ちゃんねるのレスの代わりに、Twitterのコメントなどを「ネットの声」として掲載していたが、現在は行っていないようだ。
「やらおん」も「何度も捏造記事騒動で迷惑をかけてすいませんでした」と謝罪したが、次の記事では「2ちゃんねるではない実況掲示板」からレスを転載し、ほぼいつもどおりの記事を展開。コメント欄は「反省してねえええええええええええ」「さすがやらおん」など賛否両論のコメントで荒れ、以降は上記2サイトと同様、ニュース記事+管理人のコメントという形式の更新記事が続いている。
「ハムスター速報」は「ハム速の今後について」という謝罪記事を投稿し、2ちゃんねるの利用禁止通告に従うことを発表。今後は試行錯誤しながら「面白かったニュース・ネタ、他サイトの記事紹介」をしていくとし、2ちゃんねるのレスではなく「ハムスター速報の記事についたコメント」を記事中に掲載するなどの試みがなされている。
「ニュー速VIPブログ」は謝罪とともに「2ちゃんねるまとめブログとしてのニュー速VIPブログは今日で終了です」と宣言。今後は「“僕の熱い思いを伝えるブログ”」として「2ちゃんねるのコピペに変わる新しい何か」を探していくと述べ、現在は管理人の注目している新人声優の記事が掲載されている。
以上が警告を受けた5サイトの現状となる。ひとまずすべてのサイトが「転載禁止」には従った形となっているが、一方、警告前の記事にまでさかのぼって修正や削除を行ったところはなく、果たしてこれで十分な対応と言えるかどうかは疑問だ。
また、依然として多くのサイトが、他サイトからのニュースや画像の転載を行っている点を問題視する声もある。著作物の無断利用というテーマについては今後も議論が続きそうだ。
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