ウェザーニューズは、全国的にスギ・ヒノキの花粉シーズンの終了に伴い、今春展開していた「花粉プロジェクト2012」における花粉症及び、花粉飛散傾向のまとめを発表しました。
それによると、シーズンを通して全国の飛散量は、過去5年平均の90%前後で、昨シーズンの半分程度の飛散だったようです。ただ、西日本では平年並みか、やや多い飛散量となったところも多く、九州では平年より飛散量が多かった模様。要因として、九州など西日本は晴れて気温が上がる日が多く、雨が少なかったためと推測されています。
東〜北日本では、飛散量が平年並か、やや少なくなったところが多く、東海では平年より30%ほど飛散量が少なくなったようです。大量飛散した昨シーズンと比べると、九州では少ない県でも昨シーズンの60%程度、多い県では昨シーズンの90%程度となっています。
また、冬の強い寒気の影響で、全国的に花粉の飛散開始が遅くなり、スギ花粉は2月上旬からとなりました。寒気の影響が比較的少なかった九州南部では平年より数日遅くなった程度でしたが、全国的には8日ほど遅く、東海などでは約2週間遅くなったところもあったそうです。ヒノキ花粉は3月末の寒さが緩んだタイミングで九州・四国から一気に飛散し始めたようですが、例年と同様5月中旬には飛散終了となりました。飛散開始が8日ほど遅れており、結局平年より短い花粉シーズンとなったそうです。
なお、花粉症の症状としては、西日本ほど“辛い”と思った割合が多い結果になったそうです。全国1000カ所に設置した花粉観測機「ポールンロボ」にて計測された花粉飛散量と、その周辺エリアに住む花粉症の方3万708人の症状をまとめています。
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