最初に結論を書いちゃいますが、あれは「ミハルス」ではなく「カスタネット」で合ってます! 「今までずっとカスタネットだと思ってたうわあああああ」と焦った人、ご安心ください。
そもそもの発端は、掲示板やTwitterで広まった「お前らがカスタネットだと思っているアレは実はカスタネットじゃなかった」というウワサでした。正しくは「ミハルス」と言うんだそうですが、どうも調べてみると「ミハルスが正しい」説と、「やっぱりカスタネットで合ってる」説があっていまいちハッキリしない。ということで、杉並区の楽器会社「プラス白桜社」さんに、どっちが正しいのか電話で問い合わせてみました。
「カスタネットで合ってます。ミハルスというのは日本のカスタネットの原型のようなものですね」(プラス白桜社 担当)
説明によると、カスタネットというのはもともとスペインの楽器で、フラメンコなどを踊る際に使ったもの。これをより扱いやすくして日本に持ち込んだのが「ミハルス」なんだそうです。
「千葉みはるさんという人が考案したから『ミハルス』。本来のカスタネットは、2枚の板をひもでつないであるだけで、間に指を入れて自分で開閉しなければならなかった。そこで板に指を入れる穴を取り付けて、初心者でも簡単に開閉できるようにしたのがミハルスです」(プラス白桜社 担当)
その後、このミハルスをもとに、板同士をゴムひもでしばって自動で開閉するようにした「ハンドカスタ(ハンドカスタネット)」という製品がリリースされ、これが現在のカスタネットの基本形に。やがてこれらはまとめて「カスタネット」と総称されるようになり、現在に至っているのだそう。ちなみにプラス白桜社で現在製造・販売しているものも、商品名は「カスタネット」なんだそうです。
とは言え、今の日本式カスタネットの源流がミハルスにあったことは間違いなく、カスタネットのことをミハルスと呼ぶのもあながち間違いではない模様。Twitterでは昨夜から今朝にかけ「ミハルス」がずっとトレンドワードに入っていましたが、とりあえず周りに「ずっとカスタネットだと思ってたああああ!」と慌てている人がいたら「間違いじゃないよ!」とやさしく教えてあげてくださいね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 本当に欲しいものが見つかる? Twitterで話題の心理テスト
1万5000人がリツイートした心理テスト画像。 - コミケがWeb版カタログ公開へ 冬コミからβ版開始
サークルチェックが捗りそう。 - 「チュートリアル徳井さんを探せ!」 ケンタッキーが不思議なイベントを仕掛けてきた!
実施時間はわずか1時間。夏休みの思い出がまた1つ。 - コピー機から詰まった紙を取り出す作業が好き!? 萌えの新大陸発見か!
大事なのは……萌えること。 - 大賞は「月刊円周率2月号」――「日本タイトルだけ大賞2012夏の陣」受賞作が決定
いろんな意味で内容が気になります。 - 岸田メル先生、暑さでピンチ? 「今日は夏休み最終日ですね! ざまあみろ!」→ 今日はまだ7月ですけど……
岸田メル先生のお脳が心配です。 - 会社で堂々とゲームができる? エクセル風ゲーム「ESPRESSODA in Office」
つい夢中になってサービス残業しちゃいます。 - 喜び、悔しさからほんわかツイートまで 五輪がちょっと楽しくなる、選手たちのTwitterリスト
意外な裏事情も含め、選手たちの生の声が聞けます。 - 真実は?:妊婦に「出て行って」で炎上の居酒屋が謝罪、しかし妊婦側にも不自然な点?
炎上の怖さと難しさ。果たして真実は? - Twitterのトレンドをジュースにする装置「Tasty Tweets」
「Tasty Tweets」はTwitterで話題になっている果物をジュースにするシステムです。