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やはり ドラクエXも例外ではなかった! ゲームの通貨やアイテムを実社会で売買するRMT行為【デジ通】

オンラインゲーム(いわゆるネトゲ)は、インターネットに繋がっているため様々な問題が発生する。不正対象となるオンラインゲーム上での経済活動として話題になるのがRMTだ。

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オークションで販売されるドラクエXのゴールド

オンラインゲーム(いわゆるネトゲ)は、インターネットに繋がっているため様々な問題が発生する。不正対象となるオンラインゲーム上での経済活動として話題になるのがRMTだ。

RMTは「リアルマネートレード」の略で、ゲーム内の通貨やアイテムなどを、実際のお金でユーザー同士が売買するというものだ。長時間かけないと取れないレアアイテムなどは、数千〜数万円で取り引きされ、レアアイテムだけを狙う輩がPOP場所にずっと張り付き占有してしまうことでゲームバランスが大きく崩れてしまう原因にもなっている。

このような悪質な行為はゲームの規約などで禁止されていることが多い。先日発売されたWii用ゲームのドラクエXでも当然禁止されているが、悲しいかなRMTでアイテムやゲーム内の通貨をやりとりしようとしている人もいるようだ。オンラインゲーム内にはアイテム交換などができる仕組みがある。これはゲーム内で仲良くなったキャラクター同士のアイテム交換などが本来の目的だ。この仕組みを利用して、ゲーム外で実際のお金をやりとりし、アイテムやゲーム内の通貨売買を行うのがRMTだ。

RMTはドラクエXのような同時に大人数が遊ぶMMORPG以外でも、主にスマートフォンなどで遊ぶソーシャルゲームと言われる物でも問題になっている。ゲームにアイテム交換などの仕組みがある限り、ゲーム外での金銭の授受を技術的に防ぐことは難しい。

それなりに稼げる

ゲームの規約などともかく、RMTをよく思わないユーザーも少なくないが、規約違反であろうが手っ取り早くゲームを攻略できるようになるならRMTを使うのもよしとするユーザーもいる。悪いことをしても、ばれなきゃOKという間違った考えに基づいているわけだ。

例えば、ドラクエXではゲーム内の通貨「ゴールド」を貯めるのに時間がかかる。今までのドラクエシリーズのようにモンスターを倒して集めていては時間がかかりすぎるが、ゲーム内で職人となり武器や道具などを生産してゲーム内で販売することで、ゴールドもそれなりに貯まるようになっている。

この仕組みをよく知らなかったり、面倒だと思うと、ネット上でRMT業者がゴールドを売ってたら買いたくなる人もいるだろう。ある程度、この仕組みなどをフル活用してゴールドを効率的に稼げるようになったら、業者にゴールドを買い取ってもらいたい人もいるかもしれない。

例えば、1時間で2000ゴールド増やせるとして、それを1000円で販売できれば、普通にアルバイトなどをするのと同じくらい稼げることになる。個人が、アルバイト感覚でやるなら規模も小さいが、業者がプログラムを操作して、自動的にそのようなことを行う場合もある。

これをBOTなどというが、Wii用のドラクエXの場合、ゲーム専用機ということで難しいが、PC用のゲームでは実際にプログラムを操作したり、マクロを組んだりして手動だと割に合わないことを複数のアカウントを使い大規模に行っていることもある。

当然ながら、このような行為が運営側に発覚した場合、アカウント剥奪などの処分を受けることになる。RMT行為はほとんどのオンラインゲームでも原則禁止されている行為である。この問題はどのオンラインゲームにも共通して存在しているが、ユーザーが多ければ多いほど多くの問題が発生する可能性がある。

世界中から接続可能なオンラインゲームの場合、日本人向けのサーバーにRMT目的の外国人が大量に接続して乱獲しまくることで通常のプレイに支障が出ることがある。特に中華圏からの接続が多いみたいだ。彼らにとっての数万円は日本人にとっての数十万円に匹敵する価値があるので、それこそ死に物狂いで狩りを行う。

生活がかかっているから何でもアリ、お構いなしだ。BANされるまでひたすら周囲に迷惑をかけまくり、BANされたら新アカウントを作ってまたやってくる。

これを防ぐには、運営側の対処も重要だが、ユーザー同士がこうした行為をしないようにするのも重要だ。しかし、ドラクエXのようにオンラインゲームに慣れていないユーザーが多い場合はこれもまた難しい。結局はプレイヤーの良心に訴えるしかないというのが現状だ。こうしたRMT行為はいたちごっこで今後も続いて行くのだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。

皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

記事提供:ITライフハック

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