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漫画「ブラックジャックによろしく」が著作権フリーに――「あらゆる作品の二次利用をどなたにでも認めます」

完全フリー化で、「その結果どのように作品が拡散し、利用されるのかを調査したい」とのこと。併せて原画展の開催も。

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 漫画「ブラックジャックによろしく」が9月15日より二次利用自由になる。作者・佐藤秀峰氏のTwitterによると、「アプリ化してデータを販売することも、アニメ化、映画化、テレビドラマ化を行ない商業作品として上映することも、関連グッズを制作して販売することも、同人で二次創作を行なうことも、あらゆる作品の二次利用をどなたにでも認めます」とのこと。

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 二次創作の許可だけにとどまらず、作品自体の二次利用まで許可するのは異例の試み。「原画データを使用して、日本国内に限らず世界各国で書籍を発行しても構いません」という。これらの作品の利用について、佐藤氏および佐藤漫画製作所は著作権を行使せず、また事前の連絡も不要、ロイヤリティや報酬も一切要求しない。

 二次利用可に踏み切った理由について佐藤氏のサイト「漫画 on Web」では、インターネットの普及で「情報を書籍というフォーマットに閉じ込めて発信すること」がもう古いものになりつつあり、まずは自身の作品を二次利用可能にすることで、「その結果、どのように作品が拡散し、利用され、著者に利益をもたらすのか、もたらさないのか、その調査をしたい」と説明している。詳しい利用規約は9月15日にあらためて発表される。

 また、これを記念して9月20日から10月2日にかけ、中野「pixiv Zingaro」にて原画展も開催。入場料は無料で、会場にはコピー機を置き、自由に原画データを複製できるようにするほか、マスターデータも販売される予定とのこと。

画像 「漫画 on Web」に掲載された「『ブラックジャックによろしく』原画展のお知らせ。」

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