電子書籍サイト「パブー」に掲載されているWebエッセイ漫画「o-157と溶血性尿毒症症候群になって入院したよ(ハート)」。致死率50%(!?)と言われる大病にかかった作者・窓ハルカさんが、無事に退院するまでを10ページ52コマにわたって描いたエッセイ漫画です。ゆるい絵柄とは裏腹に、闘病生活のものすごさや、体液出まくりのスプラッター展開を受けて「怖い」「すさまじい」などと話題になっています。
表紙には作者本人と思われる笑顔の女の子。しかしよく見ると、目の下にはクマ、体のいたるところからは点滴や人工透析のクダが伸びており、にこやかな表情とは裏腹に、なにやら大変な状態になっていることがうかがえます。
赤や緑、紫など原色を大胆に使ったカラーリングは「怖い」の一言。一方で、体を張った自虐ネタや、どこか諦観をただよわせるモノローグのおかしみなど、思わず誰かに紹介したくなる魅力も随所に溢れています。
発病したのは2010年9月です。入院中は1カ月以上、薬しか摂取しなかったので、うんこからフルーティでいい匂いがしました。ほかにも肉体・精神的苦痛からか幼児退行してしまい、一人称がじぶんの名前になって3歳児のような話し方になっちゃいました。
退院してからも体調不良が続きましたし、透析や輸血をしたせいか1年以上は肌が弱くなり湿疹等に悩まされましたが、現在は完治し、みるみる肥えて健康体です。(窓ハルカさんより)
上記は作者さんからいただいたコメント。フルーティ・フレーバーうんこって嬉しいものなのでしょうか……。でも、何はともあれ、今の生活が元気そうで本当に良かったです(涙)。
エッセイ漫画は作者の人柄が大切ですが、自身の尿道にクダをさすシーンとか、お世話になった主治医の先生に「でもこの人キライ」とさらっと書き添えてみたりとか、窓ハルカさんの爽快なたくましさに引かれる人は多そう。作品は無料で読めますので、ぜひこの笑える“ゆるグロ”さを体感してみてください。
なお、現在は漫画やイラストなどのお仕事を募集中とのこと。窓ハルカさんのブログはこちら、Twitterアカウントは@madogwとなっています。
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