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東京ディズニーリゾートがバルーン販売休止、その意外なワケはTDRで世界経済が見える?

「東京ディズニーリゾートではバルーンの販売を一時休止します」――その一報を記事にしようとしたら、意外な事実が浮かび上がりました。

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東京ディズニーランドのバルーンがしばらく見られない?

 東京ディズニーリゾートが、パーク内でのバルーンの販売を11月21日より休止すると公式サイト上で発表しました。園内で子供に大人気のバルーンが消えるというのは大変珍しい事態です。一体何が起きたのでしょう?

 公式サイトではその理由を「バルーンの中に入れている原料が調達困難なため」としています。バルーンの中に入っている原料といえばヘリウムガス。これを調べると大変なことが分かりました。

 LPガス事業を手掛ける岩谷産業によると、ヘリウムガスは熱伝導率が高く沸点が低いことから、医療やハイテク産業で欠かせない希少なガスだと言います。現在製造業の成長が目覚ましいアジア地域で需要が急増。しかし、ヘリウムは天然ガス田からしか採取されず、その大半はアメリカで生産されています。このような状況から、ヘリウムの価格は高騰を続け、年上昇率6.9%にもなるとのこと。

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「バルーンの中に入れている原料が調達困難」のため
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ヘリウムの価格は高騰の一途

 その影響がとうとう一般市場でも出てきたようです。冒頭で紹介した東京ディズニーリゾートだけでなく、パーティー向けやブライダル向けにヘリウムガスのボンベをレンタルする事業者も、11月初旬ころから相次いで販売を休止、在庫不足であることを掲げている業者が多いようです。

 風船やヘリウムボンベをレンタル・販売しているGROOVEの風船専門ドットコムに確認したところ、今回のヘリウムガス不足は供給元のヘリウム採掘施設のメンテナンス中に不具合が見つかったことに起因しているようだとのこと。そのため、ヘリウムは医療分野やハイテク産業に優先的に割り振られ、レジャー目的にはなかなか入ってこないようです。供給元が復旧するのは来年5月ごろの見込みという話でした。

 知らぬところで起こっていたヘリウム不足。バルーンはクリスマスパーティーに欠かせない気がしますが、今年はなかなか見られないかも……。

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