大人気VOCALOID曲「千本桜」がミュージカルになる。1月10日の制作発表会で、初音未来(ミク)役に石田晴香さん、鏡音鈴(リン)役に市川美織さんを起用することが明らかになった。2人はともにAKB48のメンバー。「AKB×ボカロ」の組み合わせに、各界からどよめきが起こっている。
2011年に誕生した千本桜は、これまでに490万再生を誇る人気曲。ミュージカルでは、「テニスの王子様」のミュージカルを手がけた片岡義朗さんがエグゼクティブ・プロデューサーを、原作者の黒うさPが総合プロデューサーを務め、3月13日〜24日まで東京・銀座博品館劇場で上演する。
主役の青音海斗(KAITO)役を加藤和樹さんが務めることは、昨年末に発表されていたが、ヒロインの初音ミク役をはじめ、ほかのキャストは伏せられていた。10日に発表された配役は、AKB48の2人以外に、鏡音錬(レン)役が鳥越裕貴さん、巡音流歌(ルカ)役が富田麻帆さん、朱音鳴子(MEIKO)役が長谷川愛さんとなっている。
とりわけ、AKB48メンバーの参加は大きな反響を呼んでいる。AKBとボカロはともに若者に圧倒的な人気を誇るが、これまでに接点はあまりなく、今回の異色コラボには賛否両論だ。新しい試みを評価する声がある一方、千本桜の原曲動画に“批判する弾幕”が貼られたり、反対署名運動などが登場。AKB48に「10年桜」という曲があることも、議論に拍車をかけている。
両者の組み合わせはどんな化学反応を生むのか。ちなみに水と油の場合、そこにアルコールを加えるとよく溶けあうことは有名だ。3月のミュージカル公演はネット中継も実施(有料)されるわけだが、視聴者によるコメントが加わることで、演劇に新しい風を吹かせるかもしれない。
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