ゆるい文体と自社CMのボツネタなどを題材にしたおもしろ記事で人気のフルタ製菓公式ブログ。普段は思わず笑ってしまうようなネタ記事が多いのですが、1月24日に投稿された「まだ小さい君に、話しておきたいこと。」というエントリがまさかの名文だと話題になっています。
エントリは「もうちょっと大きくなってから知っておいてほしいことを、いくつか話しておく」と、投稿者から自分の子どもに向けた内容。普段のおどけた調子とは違い、淡々と語りかけるような文体で書かれています。
子どもが大人になる頃には「お金の意味は変わりつつある」「今、お父さんが関わっているマーケティングとか販促とか広告とかそういう種類の仕事は、まったく別の概念に変わってしまっていることだろう」と予測する一方で、「色んな人が色々言う。それは何のためにやるのか、とかKPIは何で、KGIは何なんだとかそういうことばかりだよ、毎日」とマーケティングという仕事の難しさについて述べています。
しかし、「無駄なことも、バカなこともある人にとっては大切なことだったり救いになることだったりする」「ゴミくずもたくさん集まれば、フワフワしたやわらかいクッションになるのと同じさ」と自分の仕事が意味のあるものだということを強調。がっかりすることと同じくらいワクワクや感動があるとして、「だから、君はこれからいっぱい失敗するといい。いっぱい傷ついて、ひきこもって、後悔するといい。それが君の人生を素敵なものにしてくれる」と子どもの人生を応援する言葉を投げかけています。
突然投稿されたテイストの違う文章でしたが、ネットでは「まさかの名文」「不覚にも泣いた」と好評に。「いい事書いてあって、なんかおかしなものでも食べたんだろうかと心配したけど、良く考えたら製菓会社の方でした」とフルタ製菓ブログの読者らしいユーモアに溢れたコメントも多くついていました。
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