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3Dプリンタで月面基地を建設 欧州宇宙機関が検討

月面にある材料で基地を作る可能性を欧州宇宙機関(ESA)が模索している。

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 3Dプリンタで月面基地を作ることは可能なのか?――欧州宇宙機関(ESA)がそんなプロジェクトを検討している。


月面基地デザイン案(image credit: Foster + Partners)

 このプロジェクトは、月面の土を3Dプリンタで成形して基地作りに利用するというもの。月面にある材料を使えば、地球から資材を運ばずに済む。デモとして、月面の土を模した素材で1.5トンのブロックを3Dプリンタで作っている。ブロックはハニカム構造で強度と軽さを実現しているという。


3Dプリンタで作ったブロック(image credit: ESA)

 プロジェクトに協力する建築事務所Foster + Partnersが考案したデザインも披露。空気で膨らませたドームを、3Dプリントした月面の土で覆う作りだ。

 デモには英Monoliteの3Dプリンタを使用。現在は1時間に約2メートルのペースだが、次世代機は1時間に3.5メートルのペースでプリントでき、ブロック1つを1週間で作れるという。

 「3Dプリンタは地球からの物資運搬を減らし、月移住を促進する手段としての可能性を持つ」とESAは述べている。

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