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人工DNAを含有した偽造防止効果の高い印刷用インクを開発したと、タグシクス・バイオと大日本印刷が発表した。人工DNA含有インクは模倣がほぼ不可能であり、紙幣や金券などの印刷物での利用が期待されている。
DNAの塩基配列を任意に設計することで偽造防止などに効果があると研究されていたが、特殊な分析装置や解析技術があれば複製できるとしてより高度な技術が求められていた。今回、タグシクス・バイオが開発した人工DNAを利用することで、模倣が極めて困難となり、外部からDNAが混入した場合でも誤認などを防ぐという。
従来は光や温度、湿度などの環境条件によって、DNAの保存性が低下するという問題があったが、光に強い特性もある。さらに、印刷物表面に人工DNAが露出しないよう表面を保護インクでコーティングすることにより環境条件による悪影響を受けづらくした。
なお、真贋判定には約半日程度必要な簡易認証と1日半ほど判定に期間を要する最終認証の2つの方法があるとのこと。費用に関しても従来のものよりも10〜20%増で抑えたいとしている。
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