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ネットを取り込んで進化できるか? 本格化しつつあるテレビ局のオンデマンド対応【デジ通】

テレビ局によるインターネットを使った番組や作品のオンデマンド対応が本格的になりつつある。

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テレビ局によるインターネットを使った番組や作品のオンデマンド対応が本格的になりつつある。

NHKは、2008年から自局で作成したり権利を所有している番組や作品を「NHKオンデマンド」で配信するサービスを始めていた。ほぼ同時期に民放各局も同じようなインターネットを使ったサービスを開始していたが、本格的とは言えない代物だった。

様子見という感じだったのかもしれないが、ネット経由でのHDクオリティの動画視聴が可能になるなど、環境が変化してきたことに加えて、民法各局もインターネットとの共生を模索していった中で、2012年頃になると在京テレビ局を中心として番組のオンデマンド放送が本格化し始めたようだ。パソコンを使ってのテレビ番組視聴がやっと軌道に乗り始めたようだ。

そもそもネット放送局と言えば、日本では「niconico」で知られるニコニコ動画&ニコニコ生放送やUstreamといったユーザー生放送を含めたインターネットサービスが花盛りだ。赤字を垂れ流していたと言われるニコニコも月額525円を支払う有料のプレミアム会員が170万人を超えており、さらに増加しそうな勢いだ。

このようにインターネットを使った放送局のような生放送に加えて動画の配信まで行うサービスは、パソコン&インターネットユーザーに浸透してきたと言えるだろう。

端末としてテレビを使ったサービスには「もっとTV」がある。これは民放キー局5社が電通と共同で推進する放送局の公式ビデオ・オンデマンド・サービスだがテレビ自体の対応が必要で、最近のテレビの一部やAndroid端末でしか利用できない。

各局がサービスを始めているオンデマンド放送は、局によっても細かな仕様は異なるが、パソコンのWebブラウザやスマートフォンで視聴できる独自のサービスになっており、2012年頃には各社のサービスがほぼ現在のように固まった。そしてこうしたオンデマンドを利用するユーザーも一定の数が動くようになってきているようだ。

記事執筆時点で、こうしたオンデマンド放送を始めているのは在京のキー局で、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビとなっている。またテレビ東京はビジネス系番組に特化したサービスを3月18日から開始した。

提供されているテレビ番組はそれぞれ異なるが、放送中のドラマから、バラエティ番組、映画などもあり、テレ朝動画のようにオリジナル番組を制作しているところもあり、それなりに充実している。

1番組ごとの課金やパッケージ課金といった有料サービスで、アメリカでのHuluのような広告モデルで無料視聴できるようなサービスではない。各番組は1話あたり300円程度が多く、ドラマなどのパックなら1500円程度で提供されているようだ。

宣伝用に無料で公開している番組もあるが、会員登録しなければ視聴できないところ、会員登録しなくても視聴できるところなど、サービス内容もそれぞれ異なる。

しかし、各サービスで提供されているのは一部の番組に限られる。この手のサービスで先行しているのが意外や意外「NHKオンデマンド」で、見逃しパックは月額945円で、BSも含め4チャンネル分のかなりの番組を視聴できるようになっている。他局はそれと比べると料金も高く、番組も少ない。そうは言ってもまだまだ始まったばかりと言え、今後のさらなるサービスの充実に期待したい。

録画し忘れたり、見落としていた番組が安価に見れるようになれば、利用者は当然増えるわけで、1番組105円と言った手軽な料金で見落としたドラマやバラエティ番組などを、あとから視聴できるような仕組みが加われば、ユーザーも増えて行くことだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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記事提供元:ITライフハック

livedoor CC-BY-ND

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