「黒子のバスケ」関連イベントは5月以降「通常対応」 東京ビッグサイトが発表

昨秋の脅迫事件以降、関連サークルの出展見合わせなどイベントに大きな影響が出ていた。

[ITmedia]

　東京ビッグサイトは、「漫画『黒子のバスケ』にかかる一連の脅迫事案への対応について」というお知らせを公式サイトに掲載し、5月以降の関連イベントでは特段の状況変化がない限り、来場者の安全などに配慮した上で「通常の対応を行なっていく」と発表した。

　黒子のバスケをめぐっては昨秋、上智大で作者への脅迫状と硫化水素を発生させうる液体物が仕掛けられる事件が発生。東京ビッグサイトをはじめ全国のイベント会場や主催者に、関連イベントを中止するよう要請する脅迫状が届いた。そのため「コミックマーケット83」で関連サークルの出展が見合わせとなるなど、数々のイベントで影響が出た。また会場側も警戒態勢を強化するといった対応を迫られた。

　東京ビッグサイトでは今回、脅迫事件の状況やほかの施設で行われるイベントの動向を「総合的に勘案」しつつ「警察当局と綿密な調整を行った結果」、5月以降の関連イベントは通常対応とすることに決めた。ただし「主催者の皆様が警察当局及び当社と綿密な協議を行うとともに、来場者の安全確保に向けた必要な措置を講じること」が前提と説明している。

関連サークルの出展見合わせで空っぽとなった東京ビッグサイト（コミックマーケット83で撮影）